株式会社ノースサンド
東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー 7F
規模:約240坪
株式会社ノースサンドの新オフィスは、銀座・歌舞伎座の背後に建つ伝統と現代が融合した歌舞伎座タワー。コロナ禍で目まぐるしく変化した働き方に合わせた、オフィスの在り方にも変化があったといいます。創業から4度目となる2021年12月のオフィス移転とブラッシュアップされた新オフィスのデザインコンセプトについて人事部 広報責任者の東谷様にお話を伺いました。
働き方の変化とオフィスに求めるもの
――ここ数年の事業やマーケットの変化について教えてください。
弊社はテクノロジーの力を活用したコンサルティングビジネスを主力事業にしながら、新規事業も行っています。コロナ禍でITに関する世間の関心は益々高まっており、マーケットは拡大しているため業績も好調です。新規事業という面では、Notionの世界初の代理店契約を締結することができました。コンサル事業も新規事業もありがたいことに好調です。
――前回のご移転からコロナ禍で働き方は変わりましたか?
コロナ禍以前は、お客様先に必ずお伺いしてコンサルティングサービスを提供していましたが、現在はオンラインでのやり取りが主流ですね。個人の自宅からリモートワークを行うようになると、会社に出社する頻度が減り、チームの横の繋がりや帰属意識が醸成しにくいという課題が生まれました。前回のオフィスではお客様常駐のコンサルタントが「帰ってきたくなるオフィス」というコンセプトで、皆がオフラインで一同に集まり多種多様なイベントが開催できる設計としていましたが、コロナ禍ではそれは現実的ではありません。そこで、今回のオフィス移転を機にオフィスのコンセプトを見直し、出社して顧客先とつなぎ『会社からリモートワークをする』ことが出来るようにしました。会社をコワーキングスペースのように利用するイメージですね。自宅でリモートワークも可能ですが、週1日は出社するコンサルタントが多いです。
――ご移転されてから社員の皆様の反応や出社状況はいかがですか?
以前のオフィスはリモートワークを想定して設計したオフィスではなかったため、移転してからはとても働きやすくなりましたね。まん延防止等重点措置期間中は、205名のコンサルタントに対して週1回の出社にしてくださいという制限をかけているため、毎日約40名の出社ですが、制限をかけていない時期は毎日約60名が出社していましたのでオフィスの居心地は良いのだと思います。また、採用の面接ではオフィスの雰囲気を見たいと対面を希望される方も多いですね。
オンラインでも主体的な社内交流
――コロナ禍のコミュニケーションにおいて御社で工夫されていることや取り組みがあれば教えてください。
コロナ禍以前は、月1回対面で全社員集会を開催しており、集会後の懇親会の中で中途入社メンバーの歓迎会をしていました。現在は全社員集会をオンラインで開催しているのですが、約1年ほど歓迎会を開催できていない時期がありました。そんな中、社員からの自発的な提案によりオンラインで中途入社者の歓迎会を行うようになりました。
また、役員の声を対面で直接社員に伝える機会が減ったため、ビジネスチャットツールのSlackを通じて代表の前田が小話や最近感じていること、社員へのメッセージを毎日発信してくれるようになりました。代打で別の役員が投稿することもあり、毎朝これらの投稿を皆が見ているので共通の話題で盛り上がることも増えました。
またSlack上に作成している#knowledge_helpというスペースではコンサルタント同士、意見交換や情報共有が活発です。誰かが質問すれば経験やノウハウを持っているメンバーが惜しみなく回答するカルチャーがありますので、入社間もないメンバーも頻繁にコミュニケーションがとれています。
銀座のランドマークビルへ
――今回のご移転の背景や解決したかった課題について教えてください。
急激に社員数が増えてきたことと、時代に合わせたオフィスコンセプトの変更が大きな理由です。オフラインで多様なイベント開催ができるオフィスから、出社するコンサルタントが会社からお客様先へリモートワークしやすい柔軟な働き方に対応できるオフィスへと求めるものが変わりました。
――どのような条件でオフィスをお探しになられましたか?
洗練されたかっこいい街であり、創業初期からずっとお世話になっている銀座に今回もこだわりをもってオフィスを探しました。また、複数フロアに分かれずに1フロアで完結できるビルにこだわったため、必然的に歌舞伎座タワーやGINZA SIXが候補にあがりました。
――ご移転先として歌舞伎座タワーを選ばれた決め手は何ですか?
広報やブランディング面からも、本区画がとても魅力的だったからです。弊社が入居した7Fはオフィスエレベーターと商業用エレベーターを繋ぐフロアになっており、多くの方が行き交います。弊社ではオフィス移転と同じタイミングでブランドコンセプトをリニューアルし、コーポレートロゴやブランドカラーも刷新することで、新オフィスを通して、より多くの方に自社のことを認知していただける可能性を感じました。
弊社の新オフィスの前を通行する方が、何の会社か気にかけてくださっている様子をよく見かけますし、移転初日に弊社ホームページへのアクセス数が2倍に増加したので、オフィスの前を通られた方が社名で検索してくださったのではないかと思っています。
――ご移転プロジェクトの担当者様にとって一番大変だったことは何ですか?
移転プロジェクトを担当していたのは管理チームのメンバー1名と、新規事業部のメンバー1名だったのですが、やはりスケジュールのタイトさが大変と言っていましたね。主に各社様とのやり取りや調整は彼女達が実施してくれました。移転プロジェクトがスタートしたのが2021年5月で、同年の12月1日には移転というスケジュールでしたので、通常業務に加えて移転関連の決断する項目が膨大だったことが大変そうでしたね。私はコーポレートブランド刷新やパンフレット・グッズ制作などに携わりましたが、これらの納期もタイトでしたので、決定している移転日になんとか間に合うよう手配を進めました。
成長したノースサンドをデザインで表現
――内装デザインのコンセプトやこだわった点があれば教えてください。
「SMART/HUMOR/CREATIVE」の3つをデザインコンセプトに掲げ、知的でスマートな雰囲気や、遊び心が随所に散りばめられています。前オフィスよりもシックでモダンなデザインや落ち着きのあるトーンによって、少し成長して大人になったノースサンドが表現されています。
お客様の実現したいことをデザインする
――最後に、新オフィスでの今後の展望についてお聞かせください。
新オフィスでさらに信頼と実績を積み重ね、また一回り大きく成長したいと思います。私たちのコンサルティングが、ノースサンドに関わる多くの企業や人々に影響を与えることによって、「かっこいい会社を増やし、世界をデザインする」というビジョンを体現していきたいと考えています。
――貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
営業担当 倉持より
この度もオフィスナビへオフィスのご相談をしていただきありがとうございます。
移転プロジェクトは大変なことも多いですが、設立の際からお手伝いをさせていただいており、ご移転の度に素敵なオフィスへと拡大され、毎回ワクワクしながらサポートさせていただいています。
企業の基本姿勢として「人」を大切にされており、社内の横と縦の繋がりが強くチームワークが非常に良いのはオフィスの在り方をしっかりと考慮されてオフィス作りを育んでこられた結果だと感じています。
新オフィスにて益々飛躍されることを楽しみにしております。
インタビュー・編集/服部
撮影/平井
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