株式会社ノースサンド
移転先:ヒューリック銀座ビル(東京都中央区銀座1-7-10)
規模:約233坪
都会の喧騒をはなれ、落ち着いた時間が流れる平日の銀座。すれちがう人の顔も穏やかな銀座一丁目駅の6番出口と直結するヒューリック銀座ビルに、このたび移転した株式会社ノースサンドの新オフィスがあります。
株式会社ノースサンドは、創業3年で社員数100名を超える急成長中のコンサルティングファーム。銀座で走り続けるビジネスとオフィス移転のストーリーについて、最初の物件さがしからサポートを続けるオフィスナビの倉持と共にお話を聞きました。
オフィスデザインで企業カルチャー浸透、急成長をささえる「社員が帰ってきたくなるオフィス」
―― 御社の事業内容とサービスについて教えてください。
ITとビジネスのコンサルティングが、弊社のメイン事業です。
業界やテーマは絞っていないので、あらゆる業界のあらゆるお客さまのお困りごとを解決します。具体的には、プロジェクトの実行支援を通して、プロジェクトを成功させるために必要なことを全部やっていくというのが私たちの主なサービスです。
並行して、新規事業の創出もおこなっています。アーティストのプロモーションやライセンスビジネスをやっている子会社や、IoT製品やARのアプリを作っている社内チームがあります。その部分に関しては、今後もチャレンジを続けていきます。
―― 個人的に、コンサルティング業界にはわりと堅いイメージがあるのですが、このオフィスには入った瞬間からオープンな雰囲気を感じました。
弊社はとにかく、横のつながりや会社の一体感を重要視しているので、「社員が帰ってきたくなるオフィスをつくる」というのが創業当初からのメインコンセプトなんです。オフィスの移転はこれで2度目なので、表現の仕方は変わってきましたが、ベースとしていちばん大事にしているのはその部分です。社員同士のコミュニケーションやイベントも多いので、そういう雰囲気が好きな人が集まっている会社ですね。
―― 社内イベントは、具体的にどんなことをされているんですか。
まずは、オフィスでおこなう毎月の集会です。全社員が参加して、情報共有と中途入社メンバーの自己紹介をおこない、終わったあとは飲み会という流れです。また、「ノースサンドパーティー」という立ち飲みバーイベントも定期的にやっています。社員の知り合いであればだれを連れてきてもよく、お客さまを連れてくるメンバーもいれば、ご家族やお友だち、入社前の方、一緒にお仕事をさせていただいてる協力会社さまにお越しいただくこともあります。
―― 会社の垣根を超えて、和気あいあいとされているんですね。
毎月の研修や中途メンバーの歓迎会も、オフィスでやっています。社員5人以上で活動をする際には会社から補助金が出るので、土日にみんなで集まってスポーツなどをすることもあります。海に行ったり、バスケやゴルフをしたり、オフでも一緒に過ごす人が多いかもしれないです。僕はだいたい毎週、海に行っていますね。
―― 毎月、中途の方の紹介や歓迎会があるとのことですが、御社は採用活動を積極的にされていますよね。
採用は、かなり積極的にやっています。創業3年のコンサルティングファームで90名を超える会社は、世の中に私たちのほかにほぼないと思います。
今年の春に入社した新卒で、オフィスに入ってきた瞬間に「この会社に入る」と決めてくれた子がいました。やっぱり、会社の文化をオフィスのデザインやイメージに統一しているので、入社したあともギャップはないと思いますね。
―― 創業3年で100名弱の急成長の中で、チームワークを実現するための具体的な施策はありますか。
自分たちの考え方や価値観である「ノースサンドフィロソフィー」を社員全員で共有することに、かなり力を入れています。もともとそういう考え方はあったんですが、考えを文字に起こして社員に共有するというのは、人が増え始めた2年前くらいから力を入れ始めました。
創業メンバーは同じような価値観のメンバーで構成されていたので、そもそもその必要性がないと思っていた部分もあります。人数が増えると、さまざまなバックグラウンドと多様な考え方のメンバーが増えていくので、会社として考えを文章にして見える形にして共有するというのは意識的にやっていますね。
銀座にある西海岸 社内と社外をつなぐオフィスデザイン
―― 移転に際して、どのような条件で物件を探されましたか。
前回のオフィスと比べて倍以上の広さである、銀座である、ワンフロアである、交通の利便性がいい、という4つの条件がありました。この物件は「まさにここ!」というくらい、探していた条件にすべて合致していたため即決しました。
―― 銀座に対しては、強いこだわりがあったんでしょうか。
そうですね。銀座は土日は人が多いですが、平日は12時くらいには誰もいなくなります。そんな場所、東京のど真ん中では他にどこもないと思うんですよね。あと、銀座にオフィスを構えているコンサルティングファームというのもあまりないので、企業ブランディングの観点も含め、銀座に対するこだわりは強くありました。
―― 全体的に「海」を連想する内装ですが、コンセプトはどのように膨らませていったのですか。
オフィスのコンセプトやイメージは、いつも代表の前田がこだわりを持って決めています。移転前のオフィスはハワイをイメージしていたのですが、今回はもう少し落ち着いたデザインにしようということで、西海岸をベースに「ウエストコーストアーバンデザイン」というキャッチフレーズを決めました。そこから全体のコンセプトを膨らませて、デザイン会社の方と一緒に内装を創り上げていきました。
―― 社外に対しての新オフィスのアピールポイントはどのあたりでしょうか。
共有スペースが広いところですね。「社内外問わずとにかくコミュニケーションを取る」というオープンな仕事のしかたや会社のカルチャーが、よく表現されていると思います。
コンサルタントは基本的にはお客さま先で働き、プロジェクトの合間や参画していないときは本社勤務になります。そのため、社内に持ち帰って仕事をするメンバーもいるのですが、彼らコンサルタントが働くスペースもデザインにこだわっています。ある程度は自由に、そしてリラックスしながら楽しく仕事をしてもらうということを大事にしており、その部分は実現ができた自慢のポイントかなと思います。
コンサルタントのデスクはフリーアドレスにして、人事・経理などの島は一人あたりのスペースを広く取りました。今回のオフィスも含めて、これまでのオフィスは基本的に人数に対して2.5倍のキャパシティにしています。いまは移転したばかりで席が余っている状態ですが、また80~90%ほど埋まってきたら移転先を検討すると思います。
―― 2019年7月から、この共用スペースを学生さんに無料で貸し出すサービスを始められたそうですが、これにはどのような意図があるのですか。
「自分たちの会社を知ってほしい」という意図もありますが、せっかく素敵な共用部分ができたので、私たちの世界観を使って面白いイベントをやってもらいたいと思って始めました。学生さんがイベントをやるときにいちばん大変なのが、場所探しなんですよね。費用がかかりますし、立地も考えないといけないという制約がある中で、そこに協力できればいいなと思いました。
―― 倉持が移転を担当させていただくのは、今回で3度目ですね。印象はどうでしたか。
2015年、創業時の京橋のオフィスから倉持さんに担当していただきました。そこから昭和通り沿いに引っ越して、いまに至ります。
私たちは正直、一緒に仕事する人を選びます。考え方やスピード感など、大事にしているものを共有できている人としか長く仕事を続けられないと思っているのですが、倉持さんはそれを最初からすごく理解してやってくれています。不動産絡みでなにかあると、まず初めに必ず倉持さんにご連絡するんですよ。そのくらいお世話になっているので、何の文句もございません(笑)。
色々なオーダーをしてしまいますが、いつも完璧にやっていただいています。良い意味で不動産会社の営業さんっぽくない感じが新鮮でした。
担当営業(倉持)より
今回もご移転のサポートをさせていただき、誠にありがとうございました。
ノースサンドさまとは、新規のオフィス設立から3度目のお手伝いとなりました。ご移転のたびに素敵なオフィスになっていき、こだわったオフィス内装やオフィス環境からも、働くメンバーのことを心から考えているのが伝わってきます。
気さくに声をかけてくださる社長をはじめ、社員の方々が謙虚で向上心にあふれ、挑戦を恐れないという姿勢にいつも刺激をいただいております。今後もジャンルにとらわれず、さまざまな挑戦を続けていかれると思います。
ノースサンドさまのご活躍、心よりお祈りしております。
今後も貴社のお役に立てますよう、お手伝いさせてください。
インタビュー・編集:軽部 撮影:平井
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