館内増床がコミュニケーションのきっかけに BuySell Technologiesのオフィス

Vol.28 株式会社BuySell Technologies

東京都新宿区四谷4-28-8 PALTビル

https://buysell-technologies.com/

買取・販売の循環を実現する総合リユースビジネスを展開する株式会社BuySell Technologies。同社では社内の活動を止めることなく、普段の業務と並行して館内での大規模な増床を実施。増床完了までのストーリーや新設したフロアのこだわりについて、HRマネジメント部の岡田様にお話を伺いました。

HRマネジメント部 岡田佑二様

マーケットの変化と共に成長する事業

――リユース事業において、この数年でマーケットに変化はありましたか?

コロナ禍でおうち時間が増えたことで、自宅に眠らせていたものに関して関心が向くようになり、片付け需要が増えました。さらに、SDGsや不景気の中で不要なものをお金に変えたいといったニーズが増えてきたように感じます。直近2022年度の売り上げは前年比136%ほどに成長いたしました。

――御社のサービスの強みはどのようなところでしょうか?

出張買取をメインとして全国展開し、全国どこでも高い査定品質を担保できているという点が強みですね。また、実際に査定に伺った後、査定士とお客様の間にコンプライアンスを担う部署が第三者として介入いたします。決裁管理や契約調整、クーリングオフなどについて第三者に相談できることで、安心してお取引いただける仕組みとなっています。

――御社ならではの働き方はありますか?

社員がキャリアアップする際、以前はマネジメントを行う立場へ進むコースしかなかったのですが、新たに1月からエキスパートとして専門性を高めていくコースも選択できるようになりました。このように、企業の成長フェーズに合わせて必要な制度を随時整えています。

移転ではなく館内増床を選んだワケ

――オフィスについて、移転ではなく増床を選んだ理由はなんですか?また、どのようにプランを立てられましたか?

もちろん移転も視野に入れていました。もともと今のビルで4フロアを借りていたということもあり、今後増えるであろう人数や時期などを総合的に考え、増床という形を選択いたしました。数年後を見越して増床のプランを立て、4フロアを追加して計8フロアにすることが決定しました。

シンプルかつモダンなデザインのフロア

――増床にあたってどんな要望が寄せられましたか?

1番多かったのは「ミーティングスペースを増やしてほしい」という要望でした。今回、共通フロアに全部署が使える会議室と各フロアに入居部署が専用で使える会議室をそれぞれ設置しました。数としては計9室から34室になりました。他部署との打ち合わせやお客様との打ち合わせは、基本的に共通で使用できる2階のスペースを使用しています。会議室の予約はGoogleカレンダーと連携した予約システムを利用し管理しています。

それぞれの会議室には名前が

また、座席数を増やしてほしいという要望も挙がりました。ゆとりのあるスペースにする、ということは増床の目的でもありました。

共用スペースに自動販売機を置いてほしいという要望も実現

「Be Connected 結びつける・つながる」

――増床のコンセプト「Be Connected 結びつける・つながる」の設定経緯を教えてください。

今までは、部署ごとにフロアが分かれていることによって他部署との連携が希薄になりがちでした。それを解消するためにこのコンセプトを設定しました。具体例として、あえて休憩室を部署内に設けるのではなく、共有スペースとして2階と6階に設置いたしました。みんなで集まって休める場所を提供することで活発なコミュニケーションが生まれるようになりました。

広々とした休憩スペース。元々会議室だったフロアを転用したためL字型の空間になっている

館内増床ならではの難しさ

――既存フロアを使いながらの増床は大変でしたか?

はい。稼働している部署がありつつ増床することになるため、内装工事による音の問題やスケジュール管理が大変でした。6階は特に会議室を休憩スペースにするための工事を行ったので、使用中の執務室への影響が大きかったですね。

4フロアの増床までは構想を入れると半年、工事自体は4ヶ月と急ピッチで進みました。新卒の入社に伴い座席数を増やすことも目的だったため、期日が決まっていたことも大変でしたね。スケジュール管理をする中で、工事が完了したフロアから追加の要望が出てきたこともあり、スケジュールを都度練り直しながらプロジェクトが進みました。

個室のブースも用意

増床を通して、組織が拡大し複数のフロアがある中で全メンバーが快適かつ公平な空間にするということはとても難しいと感じました。それぞれの要望や希望をかなえたオフィス環境を作れるようプロジェクトメンバーで進めました。

目的に合わせたデザイン・レイアウトに

――デザイン面でのこだわりはありましたか?

オフィスのデザインや働く環境は採用活動に直結するため、エンジニア採用を強化したいテクノロジー戦略本部は特に内装をこだわりました。コミュニケーションを目的としたスペース、仕事に集中したい執務室などそれぞれの目的に合わせたレイアウトにすることを意識しています。

特にデザインに力を入れたテクノロジー戦略本部

倉庫のようなデザインは最近のトレンド

要望に応じた福利厚生の導入も随時検討していきたいですね。

魅力的なオフィスづくりが会社の成長に直結

――今後の展望やオフィス戦略について教えてください。

今後も会社として全国拡大していくうえでは、本社機能の拡充も重要です。さらに働きやすい環境を整え、この会社にいたいなと思ってもらえるようなオフィスづくりをしていきたいと考えています。

――この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

 

編集後記

ビル内での大規模な増床プロジェクト。通常業務を行いながら増床する大変さを伺いました。各部署の専用フロアに休憩スペースを設けず、あえて異なるフロアに共用の広々とした休憩スペースを設置することでコミュニケーションを生み出している工夫はとても魅力的でした。全メンバーが快適かつ公平な空間にしたいという想いが反映されている素敵なオフィスでした。

 

インタビュー/服部
編集/木村
撮影/西崎