Vol.38 アルサーガパートナーズ株式会社
東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー 18階

コーポレート本部 高橋歩様(左)/ コーポレート本部 日浦光様(右)
「日本のDXを世界で誇れる産業へ」をビジョンに掲げ、DXコンサルティング・開発パートナーとしてDX社会における新規事業の立ち上げ・DX促進におけるあらゆる課題解決と実現を支援しているアルサーガパートナーズ。2024年2月に渋谷駅直結、注目の新築ビル「渋谷サクラステージ」へ移転をされたということで、コーポレート本部の高橋様、日浦様へ移転の背景や働き方についてお話を伺いました。
一気通貫でDXサービスを提供
――御社の事業内容と特徴について教えてください。
弊社は「DX」をキーワードに、コンサルティングから開発・運用保守まで一貫したビジネスを提供するワンストップDXソリューションパートナー事業を展開しています。
様々なポジションのエンジニアを採用することで、いただいた案件に対して下請けや海外企業への委託に頼ることなく、リリースまでスピーディーに行うことができるという点が大きな特徴です。
働きやすい環境で生産性を向上
――御社の皆様はどのような働き方をされていますか?
職種によって働き方は異なりますが、業務内容や個人の事情に合わせて出社とリモートを選択できるハイブリッド制度を取り入れています。ただ、業務上どうしても出社が必要になる場合もありますし、コミュニケーションがとりやすいという大きなメリットがあるため、出社を好んでいる人が多い印象ですね。
――それぞれのライフスタイルに合わせた働き方をされているんですね。
そうですね。そういった働き方は福利厚生にも反映されています。
例えば、入社直後から有給付与までの半年間に7日間の特別休暇が付与される「ラッキー7days制度」という制度や、有給を1時間単位で利用できる制度などを取り入れ、プライベートと仕事の時間を自由にコントロールしやすい環境を整えています。
――月間800件以上もの採用エントリーがあると拝見しました。これだけ多くのエントリーを集められている理由を教えてください。
1番の理由としては、弊社がエンジニアの気持ちがわかる会社であるという点ですね。代表がエンジニア出身ということもあり、モダンな開発現場で作業ができるよう働く環境を整えています。
また、一気通貫の開発環境に魅力を感じていただいていることも一つの要因だと思います。多くの会社では大手のSI(システムインテグレーション)がお客様と話して要件を決め、その後の開発は下請けの会社が担うといった多重下請け構造が基本的な形となっています。ただ、弊社の場合はコンサルティングからプロジェクトマネジメント、開発、その後のアフターフォローまで全て一気通貫で行うことができるため、メンバー間でのコミュニケーションロスが生じず、非常に開発がしやすいという点を評価していただいています。
他にも、社員インタビューやプレスリリースによって、社内の動きが常に見えるよう意識的に発信をしているという点も多くの方に見ていただけている理由ではないかと感じています。
(アルサーガパートナーズのニュースページ: https://www.arsaga.jp/news/)
「渋谷サクラステージ」第一号の入居企業に
――今回のオフィス移転のきっかけについて教えてください。
実は、前回のオフィスである渋谷マークシティに入居した当初から、会社の成長を見据えて3年後には移転が必要になると考えていたんです。
――ではずっと物件を探されていたのですね。どのような条件でご移転先をお探しになりましたか?
渋谷駅直結で、ワンフロアに入居が可能な物件を探していました。渋谷は成長しているIT企業も多く、会社がこれから事業を拡大していくうえで非常に良い影響があるエリアだと思っています。また、社員の働きやすさを考えた時に「駅直結」という条件はマストでしたね。当社の福岡支社も駅直結のビルに入居しており、会社としてこだわっているポイントです。
また、ワンフロアに入居が可能という点も、コミュニケーションをとりやすい環境を作り上げるうえで創業当初より非常に重要視していました。

執務エリアの大きな窓からは渋谷を一望できる
――実際に移転されて、社員の皆様の反応はいかがでしたか?
先進的なビルのデザインやオフィスの広さを見て、会社の成長を実感していました。渋谷駅直結の新築ということで非常に注目を集めていたビルですし、渋谷サクラステージが竣工して当社が一番最初に入居したのでさらにモチベーションも上がりましたね。
来社されるお客様からも「このようなオフィスで働きたいです」と言っていただいています。

広々としたエントランス。従業員やステークホルダーとの交流を促進するためオープンな空間に。交流会やセミナーを行ったりと活用方法はさまざま

エントランス中央は大きなカウンターテーブル

広々としたスペース・おしゃれな家具・フローリングのあたたかな雰囲気はどこか落ち着く空間
――今回のご移転で一番大変だったことは何ですか?
私たちでいうと、オフィスチェアの組み立てが大変でしたね。社員数が増え、元々の脚数ではどうしても足りず200脚ほど増やしました。全て自分たちで組み立てていたので今ではかなり上達しました(笑)。全員が気持ち良く仕事ができるよう頑張りました。
出社したくなるオフィスにするために
――今回のオフィスのこだわりを教えてください。
なにより社員が出社したくなるようなオフィスにしたい、という想いから様々な工夫を施しています。会議室の数を増やしたり、どんな用途でも使用可能なフリースペースも広く確保することでゆとりを持って働ける環境になりました。少しでも出社のストレスを軽減し、働き方に対して柔軟に対応できるオフィスにしています。

手前のハイテーブルは休憩でも業務でも使用可能。ラフなコミュニケーションが生まれる場に
――執務室内はとても広々とした空間ですね。
そうですね。まだまだ人員増員を図っていくため多くの余白を設けています。また、面積も広いため、あえて仕切りをなくし開放感のある空間にしています。所属部署関係なくコミュニケーションがとれればという想いを込めています。

防音の個室ブースも完備。開放感のある空間のなかにも高いセキュリティが担保されている
エントランス、執務エリア内ともに会議室はガラス張りにしています。これに関しても空間の開放感を高める施策ですね。

今回取材で使用させていただいたのはエントランス側の会議室。大きな窓からの採光もバツグン
――ひと部屋だけ、ガラス張りでない会議室があるとのことですが。
「宇宙(Space Ship)」という会議室ですね。当社のコンサルティング本部は、立ち上げから1年半という短い期間ですでに70名を超える事業部へと成長しました。その勢いをさらに加速させるため「アルサーガのクルーとして、見たことのない景色を見に行こう」というコンセプトのもと、新設したスペースです。
唯一スモークのかかった壁となっており、プライバシーを守ることができるようになっています。主に採用活動や社内のキャリア相談などに使用することが多いですね。まだまだ内装はアップデート予定ですし、目的に応じて柔軟に活用していきたいと考えています。
空間×人でコミュニケーション活性化への相互効果
――広い執務エリアの中でも用途に応じて空間を使い分けることができるのはとても良い取り組みですね。
他にも、カジュアルなコミュニケーションが生まれるようバーカウンターも設置しています。実際に社内の打ち上げに利用されたり、コアタイム後に数人でサクッと飲む際によく活用されています。

バーカウンターにはお酒がずらり

バーカウンターの奥にはリラックススペース。ハンモックや筋トレマシンも
――楽器も置かれているんですね。これらは社員の皆様が持ち寄ったものですか?
そうなんです。基本的には私物の持ち込みを可能としているので、楽器に限らずマンガやゲーム、キャラクターグッズなどさまざまなものがオフィスに置かれていますね。偶発的なコミュニケーションのきっかけになり、良い効果をもたらしています。
――社員の皆様もコミュニケーションが活性化するオフィス環境づくりに密に関わっているんですね。会議室の名前も全社員参加型コンペで決定されたとか。
会議室の名前は親しみやすさを意識し「海-Sea」「森-Forest」「山-Mountain」「川-River」「苔-Moss」など、コンペの結果、自然要素を取り入れたネーミングに決定しました。
このように全従業員が移転プロジェクトに関わることでオフィスへの愛着も湧きますし、自発的にコンペが実施されたことも素晴らしい取り組みだと思います。今回の移転はこのような社内のクリエイティブな動きが生まれるきっかけにもなったので、とても良い機会でしたね。
これからのアルサーガパートナーズ
――今後の事業の展望やオフィス戦略を教えてください。
上場の準備期間に差し掛かっているため、今ある事業をさらに伸ばしていきたいと考えています。順調に社員数も増えていますし、より多くのお客様へ貢献していければと思います。事業としては開発メインではありますが、コンサルも一気通貫で行えるという当社の強みの認知度を広げていきたいですね。
また、4月にはさらなる組織の拡大と今後の成長を見据え、ビジョンとミッションを刷新しました。日本のDXを世界に誇れる産業に押し上げるリーディングカンパニーになっていけたらと考えています。

景色の良い窓側のカウンター。ちょっと気分を変えたい時にピッタリ
オフィス戦略としては「出社したくなるオフィス」をコンセプトに空間づくりを進め、拠点展開も進めていきたいと考えています。東京に関してはまだまだ余白のあるオフィスなので、事業の拡大とともにオフィスもアップデートしていきたいですね。
――この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
編集後記
18階の抜群の眺望と開放的なオフィスデザインが素敵な空間でした。約840坪という広さがありながらも、コミュニケーションを図るための場がエントランス、執務エリアの至る所に設けられている点が非常に印象的でした。撮影時も執務エリアで働かれていた社員の方にお声がけいただき、オフィス内のキャラクターグッズの話に。コミュニケーションを大切にするという考え方がオフィスに落とし込まれているだけなく、社員の皆様にも浸透されているのだなと強く感じました。
インタビュー・編集/木村
撮影/平井