オフィスは会社の成長を実感できる場所 挑戦を楽しみながら仙台から全国へ

 

株式会社エス・ブイ・シー ホールディングス

宮城県仙台市青葉区中央4-6-1 住友生命仙台中央ビル 9F
https://www.sv-c.jp/

株式会社エス・ブイ・シー ディレクションズ

東京本社:東京都中央区日本橋本町3-9-7 Arc Cube 日本橋本町 6F
関西支社:大阪府大阪市淀川区宮原4-1-14 住友生命新大阪北ビル 13F
https://svcd.co.jp/

仙台から東京・関西へと拠点を拡大しながら、コロナ禍でも新しい挑戦の速度をゆるめない株式会社エス・ブイ・シーホールディングス。グループ企業である株式会社エス・ブイ・シーディレクションズの東京本社のご移転が完了したタイミングで、今回のご移転やこれまでのオフィス移転への想いについて代表取締役の小林様にお話を伺いました。

代表取締役 小林康隆様

 

パンデミック後のイベント業界

――御社では仙台・東京・大阪に拠点を展開されていますが、主力事業とエリアごとの特徴についてお聞かせください。

弊社ではイベントの企画・制作・運営を主力事業にしています。エス・ブイ・シーホールディングスの本社がある仙台は一番事業の歴史が長いので、新卒採用イベントに加えて、代理店様経由のイベント・キャンペーンやプロモーションなどご依頼のジャンルは多岐にわたります。エス・ブイ・シーディレクションズの東京本社では、社員総会やキックオフ、モチベーションをアップするようなインナーイベントを数多くご依頼いただいています。一方、関西支社ではリクナビの新卒採用イベントがほぼ100%を占めており、拠点によってイベントのジャンルに特性があります。

――コロナ禍のイベント業界や御社を取り巻く環境の変化について教えてください。

2020年2月頃から日本でも新型コロナウイルスの感染拡大が始まったため、3月に予定していたイベントが全てキャンセルとなりました。新卒の就活イベントをライフワークにしている弊社にとって3月は1年で一番繁忙期なのですが、3月のイベントが全てキャンセルになったので、まるで東日本大震災の直後と同様の現象でした。ただ、就活イベントの復活は他のイベントより早く、規模縮小や人数・参加企業数の制限はありましたが、同年7月には少しずつ再開されました。他のイベントと異なり、採用は社会課題と直結しているため立ち直りは早かったのだと思います。これまで経験したことのないパンデミック後のイベント開催は大変でしたが、試行錯誤しながらイベントを開催していく中でだんだん形ができてきたように思います。2年かけてようやくリアルイベントが半分くらい戻ってきた印象で、オンラインイベントや配信型のイベントにも挑戦しながら両軸で事業を進めています。おそらく2023年にはコロナ禍前に近いイベント開催状況に戻るのではないかと思っています。

――業界の中での御社の優位性や強みはどんな点ですか?

イベント業界は代理店経由の依頼が比較的多いのですが、その中で弊社は株式会社リクルート様と約20年にわたって直接お取引させていただいており、約8割のイベントが代理店を経由しない直接取引です。その実績や安心感を高く評価いただき、新たにお客様をご紹介いただいたり大学の事務局からご相談をいただくことも多いです。東京・大阪と拠点を広げていけたのも、この屋台骨がしっかりあったからだと思います。

セットアップオフィスの魅力

――エス・ブイ・シーディレクションズ東京本社の今回のご移転について、経緯を教えてください。

前の東京オフィスもとても素敵なセットアップオフィスで、一目惚れして入居したのですが想定より早く手狭になってしまい、オフィス移転を検討することになりました。前オフィスは8名くらいで利用してちょうどいいサイズ感でしたが、管理部門を拡大したかったこと、営業メンバーと管理メンバーでデスクの島を分けたかったこと、新卒の入社が控えていたことなどの理由から働く環境を見直すこととなりました。
会社の成長とともに、オフィスを単にサイズアップするだけではなく、立地やステータス、機能も成長していくものだと考えています。

――セットアップオフィスのおすすめできるポイントはどんなところだと思いますか?

私たちのようなサイズ感のオフィスだと、あらかじめ受付や会議室の内装が施されている方が使いやすく、イニシャルコストが最小限で済むのが魅力です。また、入居工事の期間もほとんどかからず、家具さえ搬入すればすぐに営業を開始できるため、契約物件が決定してから営業開始までが早いです。セットアップオフィスではない一般オフィスに入居するよりも感覚値としては30%くらいコストが削減できているのではないかと思います。イベントや広告業界の企業は見た目にもこだわりが強く、会社の顔となるエントランスや会議室をあまりチープな造りにはしたくありません。デザイン性が高く、しっかりと造り込まれた受付や会議室があらかじめ設置されているのは非常にありがたいです。

異なる素材が視覚を楽しませるモダンなエントランス

執務室の手前には待合スペース

完全個室の2つの会議室があらかじめ造作されている

――入居の際、他に追加工事はされましたか?

社員から本棚が欲しいというリクエストがあったので、デスクの島の端に大きな本棚を施工しました。これから休憩スペースも作る予定です。仙台と大阪のオフィスにはすでに休憩スペースがあり、フリードリンクの自販機なども設置しているのですが、東京の前オフィスは休憩スペースがなく自席でランチを食べていましたので、ようやく他の拠点と同様にリフレッシュスペースを作ることができます。

本棚は表と裏で異なる仕様に

オフィスの変化は会社の成長を実感できる機会

――ご移転後の嬉しい変化はありますか?

環境が変わると社員の顔色が変わりますね。以前のオフィスはダウンライトでお洒落だったのですが、その反面、落ち着いた色の照明で少し暗めでした。今回移転してきて、社内がとても明るいと好評で、社員の表情も明るく見えます。デスクが広くなり窓際にハイカウンターも作ったので、自席とは異なるスペースで仕事がしたいという社員の要望もかなえることができました。コンパクトで限られたスペースでも、工夫することでずっと同じ座席で仕事するのではなく違う環境で時間を過ごせるようになったことが一番良かったと思います。

――新オフィスのお気に入りポイントを教えてください。

前回も今回も1フロア1テナントという点はとても気に入っています。水回りもお手洗いも他の入居者様に気兼ねなく利用でき使い勝手が良いですし、広くなって皆がゆったりと働いてくれているように感じます。

――これまでのオフィス探しやご移転で経営者として大変だったこと、苦労されたことは何ですか?

費用とパフォーマンスの折り合いをいかにつけるかという点が一番頭を悩ませます。費用をかけようとすると上は青天井ですが、経営戦略とのバランスも考慮する必要があります。また、オフィスは社員のモチベーションに直結するとも考えています。例えば、仙台オフィスはSS30(住友生命仙台中央ビルの愛称)という審査が厳しいといわれている生命保険会社様所有のビルに入居することができました。SS30といえば仙台では誰もが知っているランドマークビルなので、そこに入居でき、内装完成後の新オフィスを見た社員たちの歓声は今でも忘れられません。新居に引っ越しして家族が喜ぶ顔を見て嬉しいお父さんと同じで、経営者としては家より長く過ごすオフィスを社員が喜んでくれるのは嬉しいです。ビルのグレードも大きな幅がある中でどこに着地させるのか、これを判断することが何よりも大変です。

――東京・大阪・仙台でオフィス探しをご依頼いただきましたが、共通してこだわられた点や拠点によって異なる特徴があれば教えてください。

各拠点を移転していく際に、今まで実現できなかったことを1つずつ順番に実現していこうと思いました。その1つは休憩スペースを作ることでした。私は、キッチンがあって、そこで作った温かいごはんを皆で食べてゆっくり休憩し、また仕事に励む、というようなオフィスを昔から夢に描いているのですが、その実現に近づくためにもまずは休憩スペースを確保したかったのです。仙台では仮眠スペースも作りました。人間誰でも眠い日はありますし、体調がすぐれない日もありますから、寝ることを推奨する会社にしたいと考えています。足を伸ばして10~15分横になるだけでもすっきりするので、仙台メンバーには好評で、利用してくれているようです。移転によって単に座席数を増やすだけではなく、周辺スペースや機能をどれだけ増やせるかが社員にとっては会社の成長実感になると思います。デスクとパソコンがあって働ければいいという考えではなく、起きている時間に長時間過ごすオフィスでどんな時間を過ごしたいのかを考えるようになりました。その方が、社員みんなで頑張っていこうという一体感も生まれます。このように少しずつ周辺スペースも充実させていきたいです。

グッドニュースを創造する

――コロナ禍でも御社は多くの新しいチャレンジをされていますよね。

「コロナ禍でイベント業界は大変ですよね」とよく言われますが、その中でどれだけグッドニュースを発信できるかという点にこだわって私たちは2年間走り続けてきました。会社のホールディングス化、仙台・東京・大阪のオフィス移転、ベガルタ仙台のスポンサー契約、そして淡路島でのワーケーション施設「ソラノシタ」のオープンなどがコロナ禍での新たな挑戦です。コロナ禍でこんなにチャレンジするのかと社員にも取引先にも感心してもらえるように、新たなチャレンジをやれるだけやろうという気概でいます。

――淡路島にワーケーション施設をオープンされることになったそうですが、その経緯を教えてください。

コロナ禍での業務やオフィス移転を通じて「働く」「人が集う」「出会う」ということを改めて考え直すきっかけになりました。長期間、人に会うことに制限があったため、それなら安全に働けてアイディアが生まれる場所、そこを利用してくれる会社がさらに成長してくれるような場所を作りたいという想いから、淡路島でのワーケーション施設「ソラノシタ」がもうすぐ誕生します。既存のワーケーション施設だとどこか妥協しないといけない点があるかもしれないので、どうせなら自分たちが使いたいワーケーション施設を一から作りたいと考えました。様々な企業に利用していただくことでお客様のビジネスが加速して、将来イベントをご依頼いただいたり、そこで生まれたアイディアを一緒にコラボレーションできたりするかもしれません。100人にご利用いただけたら100の新しい機会が創出できる、そんな可能性がある場所として位置付けています。

仙台から全国へ

――最後に、今後の事業の展望や挑戦していきたい事について教えてください。

私たちは仙台で創業し、東京、関西へと拠点を広げてきました。仙台からスタートした私たちのサービスに誇りを持ち、全国どこでも期待以上のサービスを納品できる仲間を増やしていきたいと考えています。今後、北海道にも拠点を展開する予定です。エリアを広げるのは営業機会を増やすというよりは、私たちにお願いして良かったと言っていただけるお客様をどのエリアにも増やしたいからです。同じ志を持った社員たちと高水準のサービスを全国で提供できる会社にしていきたいと考えています。

――この度は貴重なお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。

オフィスナビ 平野(左)/小林様(中央)/オフィスナビ 日野(右)

営業担当 平野・日野より

平野:今回もオフィスのご相談をしていただきありがとうございます。
オフィスを探されるときはいつも社員の皆様のことを第一に考えて物件を探されており、小林社長の考え方、社員さんに対する接し方、尊敬しています。
東京だけでなく仙台や大阪でもご相談をいただき、貴社が成長されていく過程で少しでも私が関わることができ、嬉しい限りです。貴社の益々のご発展を心からお祈りしています!
日野:この度も、大切なオフィスのご移転をオフィスナビにお任せいただきありがとうございました!社員の皆様の意見を取り入れて完成した素敵なオフィスを見ることができ、嬉しいです。今後も何かありましたら私たちを頼ってください!

インタビュー・編集/服部
撮影/平井

オフィス移転企業インタビュー バックナンバーはこちら