好調な採用とブランディングの陰には魅力的なオフィスあり 「Suprieve the works」

 

Suprieve Holdings株式会社

大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館6F

https://suprieve.com/

規模:約200坪

2021年7月、大阪駅直結のグランフロント大阪に本社をご移転されたSuprieve Holdings株式会社。オフィスフロアではなく、フューチャーライフショールームエリアに完成した「Suprieve the works」と称した新オフィスは一般の来場者にも新しい価値を提案し、交流が生まれるよう設計されています。今回のご移転にまつわるエピソードやご移転後の変化について代表取締役CEOの森様にお話を伺いました。

Suprieve Holdings株式会社 代表取締役 CEO 森武司様

コロナ禍でも過去最高売上高・最高益を達成

――コロナ禍以降、御社の主力事業やマーケットはどのような変化がありましたか?

当社は現在15の事業を展開していますが、その中で人材事業の売上は一時的に下がりましたが、EC通販事業が大幅に業績を伸ばし、グループ全体で過去最高売上・過去最高益となりました。コロナ禍以前からインターネット上のECモールで化粧品を販売しており、弊社は化粧品の中でも基礎化粧品に特化していたため、コロナ禍以前と比較して30~40%売上が伸びました。マスクによってメイクをする頻度が減り、その分これまでよりも上質なものやオーガニックの基礎化粧品を使う方が増えたのだと思われます。基礎化粧品はお肌に合えばリピートされる方が多いため今現在も売れ行きは好調です。

――コロナ禍を経て御社ではどのような働き方が定着しましたか?

コロナ禍以前は100%オフィスに出社する働き方でしたが、コロナ禍で在宅勤務の比率が急増し、緊急事態宣言が明けた今でも30~40%の社員は在宅で勤務しています。営業など出社が必要な職種は出社し、デザイナーなど成果が計れる職種や在宅勤務で支障のないメンバーは在宅勤務OKにしており、チームとしての連帯感も必要なため月に1~2回だけは出社してもらっています。

大阪駅直結 憧れのグランフロント大阪へ

――今回、オフィスをご移転されることになった経緯についてお聞かせください。

前オフィスは大阪駅徒歩4分の立地で利便性が高く、デザインも気に入っていたのですが、西天満オフィスと2ヵ所に分散していたため、隣の区画が空けば増床して1ヵ所に統合したいと考えていました。ただ、お隣の入居者様も規模が大きく長期にわたって入居されており、そんなにタイミングよく空くことはないかなと思っていた矢先に、オフィスナビの渡邉さんからグランフロント大阪によい区画がありますよと紹介していただき、検討することになりました。グランフロントは大阪でも一番といってよいほどの好立地で、いつかは入居したいという憧れもありました。実は5年ほど前に同ビルの別区画を検討したことがあったのですが、当時の売上や会社規模では入居審査を通過するのが困難だったのです。今回、とてもよいタイミングで物件をご紹介いただき、渡邉さんがオーナー様と相談を重ねてくださって、断る理由のない好条件を提示していただいたので入居を決めました。現在は売上100億を超えており会社規模も大きくなっていたため、無事入居審査を通過することができました。

先進的なプロダクトに触れられる「Suprieve the works」

――グランフロント大阪のナレッジキャピタルへ入居するにあたって印象的なエピソードがあれば教えてください。

当社が入居したナレッジキャピタル内のフューチャーライフショールームというエリアは「見る」「買う」だけでなく「体験する」という価値をプラスし、一歩先の未来を見据えたライフスタイルを提案することがコンセプトになっているため、出店者(入居テナント)と来場者が直接コミュニケーションすることができるよう設計する必要がありました。そのようなエリアにオフィスとして入居するにあたって、当社がどのようなコンセプトで入居するのか契約前に提案を求められましたので、オーナー様へのプレゼンテーション当日までしっかりプランを練り上げましたね。賃貸区画660㎡のうち約200㎡をオフィスエントランスに振り切って、一般のお客様に自由にご覧いただけるショールームを兼ねました。先進的なプロダクトに触れられること、アートを五感で体験できることをコンセプトに、当社の手がける15事業のうち、アパレル・アート・コスメなどの部門から商品をセレクトして展示し、お客様が気に入っていただければECサイトで購入できるようにしています。

入居区画は通路に面して30~40mの間口があり、お客様から見える部分は全てしっかり作りこむ必要があったので、デザインは徹底的にこだわりました。オフィスのエントランスとなるショールームスペースにはバーカウンターを設置したり、チェアも多めに配置し、社員が気分を変えて働けるようにしています。リアルな仕事風景を一般公開することで、新しい働き方も体感していただけるよう工夫しています。

――内装デザインやレイアウトはどのように進められましたか?

3社のオフィスデザイン会社様に提案を依頼しました。当社からは150名が働ける執務室や会議室の数など最低限の要望のみを伝え、一旦予算を気にせずに最高におしゃれなデザインを提案してほしいと伝えました。グランフロントという一等地で多くのお客様の目にとまる場所だということもあり、各社様ともにトップデザイナーが素晴らしい提案をしてくださり悩みましたね。その中で一番「かっこいい!」と感心したデザインを提案してくれた会社に工事を発注させていただきました。結果として前オフィスと同じデザイン会社様になったのですが、前回もパースと全く同じようにオフィスが完成したため、その安心感もありました。

当社は採用人数も多く、年間を通して約3万人の応募があります。採用イベントや集団面接でも利用できるようにエントランス部分に最低50名、希望は100名入れるように設計してほしいと依頼しましたが、その希望も彼らは見事に満たしてくれました。ゆとりのあるレイアウトとリモートワークやコワーキングスペースの併用で社員がさらに増えても当分はこの場所に腰を据えられるという見通しが立ったため、全力でオフィスに投資することを決めました。

――会社のカルチャーをオフィスづくりにどのように反映されていますか?

創業から約8年間、社員が70名規模になるまでは私や役員の友人・知人ばかりに入社してもらっており一度も求人広告を出したことがありませんでした。その流れで友達のように信頼できる仲間となかよく働こうというカルチャーがもともとあるので、社員が約1,200名規模になった現在でもほとんどのメンバーはノートパソコン、フリーアドレスにして日々異なるデスクで様々なメンバーと交流しながら働いています。

一貫性のあるデザインとブランディングが採用を後押し

――2021年7月にオフィスを移転してから対外的・社内的それぞれどのような変化がありましたか?

ご来社いただく社外の皆様が、オフィスを見て感激してくださいます。中途採用で転職を考えていただいていた方も当社への入社を決断してくださる方が増えました。ベンチャー企業が関西で優秀な方を採用するのはなかなか大変なのですが、新卒採用でも優秀な方が採用しやすくなったのは新オフィスの影響が大きいと思います。どうしてそんなによい人材をたくさん採用できるのかよく聞かれますが、オフィスを魅力的にすべきだと声を大にして伝えたいです。企業にとって好立地で魅力的なオフィスを作ることは、採用や広告宣伝費を考慮すると一番コストパフォーマンスが高く、投資すべきだと私は考えます。
もともと15事業それぞれが別の会社にデザインを依頼していましたが、グループ全体としてデザインを強化するためにこれまでの実績から一番信頼できるデザイナーの方に役員として参画してもらい、オフィス戦略から名刺・各種サイトまで一貫してディレクションしてもらっています。
社内的には、グランフロントへの通勤は気分があがると嬉しそうに話してくれる社員も多く、出社したくなるオフィスを作ることができてよかったと大満足しています。

大阪から世界のリーディングカンパニーを目指して

――新オフィスでの今後の事業の展望をお聞かせください。

15事業によって名実ともに大阪でナンバーワンベンチャーと呼ばれる確固たるポジションを築き、そこから日本を元気にしていきたいです。多くの方や他のベンチャー企業が憧れる存在、追いつけ追い越せと目標にされる存在になることで日本経済の復興に貢献できると考えています。

アップルといえばアメリカ、ネスレといえばスイスというように世界を代表する大企業は母国の顔でもあると思うのですが、まずは大阪で顔となる企業になり、そこから日本の顔として世界的企業へと成長していくことを目標に掲げています。

――この度は貴重なお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。

営業担当 渡邉より

この度もご移転のサポートをさせていただきありがとうございました。
私が入社当時から担当させていただいていますのでもうすぐ丸8年のお付き合いになりますが、当初からずっとSuprieve Holdings様、森社長にはワクワクさせていただいており、私もワクワクで返そうという気持ちで物件提案等を心がけていました。
前回のご移転時も紆余曲折がありましたが、素敵な内装も施され、事業拡大とともに
会社規模も毎年成長し続けられているのを陰ながら応援していました。
そして今回、グランフロント大阪のフューチャーライフショールームという事務所区画ではない区画へのご提案を喜んでいただき、非常に嬉しく思っています。
会社のカルチャーを存分に体現していただける空間、環境であってほしいと願うとともに益々のご発展を心から祈っております。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。

Suprieve Holdings株式会社 森様(左)/オフィスナビ株式会社 渡邉(右)

インタビュー・編集/服部
撮影/平井

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