従業員の急増やプロダクト開発などの事業投資に備えて、キャッシュアウトを抑えたいとスタートアップのお客様からよく耳にします。
本記事では理想のスタートアップ向けオフィスの条件を解説し、適切な物件選びのポイントをお伝えします。
現在の課題を解決し、社員が伸び伸び働けるオフィスへの移転を検討することで、事業成長を後押しできる可能性があります。
- スタートアップ企業のオフィスにありがちな課題と移転理由
- 成長フェーズに合わせた理想的なオフィスの条件
- スタートアップに適したオフィスの種類と特徴、メリット/デメリットの比較
- オフィス移転を検討中のスタートアップ企業の経営者・担当者
- 自社に適したオフィスの種類や選定基準がわからず悩んでいる方
- オフィス移転を成功させ事業成長につなげたいと考えている方
<目次>
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スタートアップ企業の成長モデル
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スタートアップ企業ならではのオフィス移転理由
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スタートアップ企業向けの理想のオフィス条件
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スタートアップ企業におすすめのオフィスの種類
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まとめ:スタートアップには居抜きオフィスがおすすめ
スタートアップ企業の成長モデル

(図はイメージです)
スタートアップ企業は大企業や既存の企業とは異なる成長プロセスをよくたどります。
一般的に「Jカーブ」などといわれるような成長曲線を描き、短期的には赤字を経験するもののその後一気に黒字化へと向かうというようなモデルです。
このようなモデルのスタートアップ企業でオフィス移転時期として多いのは赤字のピークになる手前の時期や黒字化し始めてきた頃などです。
この時期では事業に全力で投資を行う時期であり、手元にお金が無くなりやすい時期です。
赤字下でのオフィス移転は慎重に選ぶ必要性がある反面、要点さえ押さえてしまえばキャッシュアウトの少ない効果的な移転を行うことができます。
スタートアップ企業ならではのオフィス移転理由
理由①人員の急拡大に現オフィスが対応できない
スタートアップ企業では事業拡大に伴い短期間で社員数が急激に増えることがよくあります。
しかし急成長にオフィスが追いつかず、デスク配置に悩まされるような状況では、社員の働きにくさや満足度低下につながります。
こまめな移転を繰り返し、事業拡大に臨機応変に対応するスタートアップ企業も少なくありません。
理由②セキュリティ面での不安
創業期のスタートアップ企業では自宅やシェアオフィス、コワーキングスペースなどの認証システムや防犯カメラのないオフィスや他企業と共有のオフィスなどで業務を行う企業が多いです。
そのため事業規模の拡大に合わせて、安全セキュリティの面からも移転を希望するケースはよくあります。
特にスタートアップ企業では事業拡大スピードを重視してセキュリティ面の後回しが起こりがちですが、セキュリティ不備は信用低下や取引停止などの取返しのつかない損害を招く恐れがあるため、早めの対策が必要です。
理由③創業期はコスト最優先、成長後は働きやすさも求められていく
創業直後は資金に限りがあるため、賃料の安さを最優先してオフィスを選ぶケースが多いです。実際、創業期にはとにかく安い物件や自宅の活用で乗り切ったという企業も少なくありません。
しかし事業が軌道に乗り社員も増えてくると、従業員がオフィスに求める優先順位は変化します。規模が大きくなるほど働きやすさを重視する人が増えるため、コストを抑えながらも社員の満足度や働きやすさを高める環境づくりが重要になってきます。
理由④採用強化をしたいから
スタートアップが次の成長ステージへ進むためには、優秀な人材の確保が不可欠です。魅力的なオフィス環境は、採用活動において大きなアピールポイントとなります。
特に、近年はオフィス環境や働きやすさを重視する求職者が増えており、立地、設備、デザイン性、快適性などが応募者の志望度に直結します。
古いオフィスや狭いスペースでは、面接時の印象が悪くなり、内定辞退につながるケースも少なくありません。
採用強化を可能にする広さと魅力を確保することが大切です。
オフィスの課題・悩みを整理して書き出す
これまでスタートアップ企業によくあるオフィス移転理由について見てきました。
これらを参考にまずは現在のオフィスに対する課題・悩みを書き出してみましょう。
課題を書き出すことができればオフィス移転についての軸を決めることができるため非常に有用です。
スペースや施設の稼働率、会議室の利用状況などを数値化したり、オフィス条件に優先順位をつけたりするなどすると課題整理が楽になります。
スタートアップ向けの理想のオフィスの条件
スタートアップ企業がオフィス移転を成功させるためのオフィス条件を以下にまとめます。物件検索サイトで実際に物件探しをする際にはこれらの条件を参考にしてみてください。
| 坪数(オフィス面積) | |
| おすすめ条件 | 将来の人員増加に備え、やや広めで、ゆとりのあるスペースを確保する(一人当たり2~3坪が一般的です) |
| 理由 | ・事業成長に合わせて柔軟なレイアウト変更ができるから ・ゆとりあるデスクやコミュニケーションスペースなどを用意できないと満足度の低下につながるから。 |
| 立地・アクセス | |
| おすすめ条件 | 交通利便性の高い場所、周辺に人材や情報が集まるエリア |
| 理由 | ・駅近のオフィスは従業員の通勤ストレスを減らし満足度向上につながるうえ、採用面でも有利に働くから ・便利な場所にオフィスを構えることで顧客からの信頼感や企業イメージの向上にもつながるから ・同じ業界の関連企業やベンチャーが集積するエリアにオフィスがあれば情報収集や人脈構築がしやすいから |
| 初期費用(敷金や内装工事費) | |
| おすすめ条件 | 敷金/礼金が低額、内装がすでに完成されているような初期費用を抑えられる物件 |
| 理由 | ・多少賃料が高くても手元資金を温存できるから ・キャッシュアウトを抑えることで、資金ショートを防ぎ事業投資へとリソースを回せるようになるから |
| オフィスの種類 | |
| おすすめ条件 | 居抜きオフィス、レンタルオフィス、セットアップオフィス |
| 理由 | ・家具などがあり初期費用を抑えられるから ・内装工事不要の物件では工事の手間を減らせるから ・什器購入や内装工事不要でスピーディーな移転を行えるから |
中でも敷金や内装工事費などの初期費用はスタートアップにとって大きな負担となるため、必ずチェックしたいポイントです。
スタートアップ企業におすすめのオフィスの種類
以下にスタートアップ企業におすすめのオフィスの種類を3種類紹介します。物件探しのポイントにしてみてください
| 居抜きオフィス | |
| 特徴 | ・前入居者の内装や家具を引き継いでそのまま入居できるオフィス ・原状回復期限があり募集期間が短いこと |
| メリット | ・前テナントの内装が残っているため、入居工事費用を大幅に削減できること ・家具が残置されていれば什器購入費も抑えられること ・オフィス内装を考える手間をなくせること |
| デメリット | ・レイアウトが自社ニーズに合わなくなった場合、使い勝手に制約が残ること ・希望条件で見つかりにくく、選択肢が限られること |
| セットアップオフィス | |
| 特徴 | ・オーナー側があらかじめ内装・家具を整えた状態で貸し出すオフィス ・デザイン性の高い物件が多く、準備不要ですぐ入居可能 |
| メリット | ・おしゃれな内装や家具付きで、初期コストを抑えてスピーディーに入居可能なこと ・備品準備の手間が不要で、共用部も整っており、来客時の印象も良いこと |
| デメリット | ・内装、レイアウトの変更が難しく、自社ブランディング反映がしにくいこと ・賃料は通常より割高なこと |
| レンタルオフィス | |
| 特徴 | ・家具付きの小規模個室を短期契約で借りることが可能 ・共有の受付や会議室などが備わり、初期準備の手間がほとんど不要 |
| メリット | ・机、椅子などが初めから用意されており、契約後すぐ業務を開始できること ・契約期間の自由度が高く、短期利用や増床・解約が柔軟に可能なこと ・受付・複合機などの共用サービスを利用でき、オフィス管理の手間が少ないこと |
| デメリット | ・月額費用は坪単価換算で割高なこと(サービス料込み) ・専有スペースが狭く、チーム人数が増えると手狭になりやすいこと ・他社利用者もいるため、プライバシー確保や社内文化醸成が難しい場合があること |
まとめ
ここまでオフィス移転での課題整理やおすすめのオフィス条件、種類について見てきました。実際の物件を見てみることで移転のイメージがわき、原動力を得られることでしょう。
スタートアップ企業には居抜きオフィスがおすすめです。
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