知っておきたい! オフィス内装工事の流れ・コツ・注意点を解説

オフィス(事務所)移転をすることになったはいいけれど、内装工事はどうしよう……?

そんなお悩みをお持ちの方に、この記事では、オフィス内装工事を依頼する前に知っておきたい流れや注意点、コツについてご紹介します。 

オフィス内装工事の流れ

オフィスの内装工事は、基本的には下記のような流れで進みます。

  • 内装コンセプトの決定
  • 内装工事業者の選定
  • 内装デザイン・レイアウト設計
  • 新オフィスの引き渡し(契約開始)
  • インフラ工事・内装施工
  • 什器・荷物の搬入
  • 新オフィス完成

入居するオフィスの広さや内装工事の内容によって変わるものの、オフィス内装の一連のプロセスには、一般的に3〜6ヶ月程度を要します

『えっ!? 意外とかかるんだな……』と思った方も、ご安心ください。こちらの記事の最後では、スケジュールを短縮する方法をご紹介しています。

 

内装コンセプトを考えるコツ① 移転の目的から考える

オフィスの内装工事を依頼する際に、まず考えなければいけないのが「内装コンセプト」。

もちろん、コンセプトから一緒に整理してくれる業者さんもありますが、企業として「どんなオフィスにしたいのか」という意思をしっかりと持っておくことは重要です。

内装コンセプトの方向性は、「オフィス移転の目的」と関係します。

たとえば、「おしゃれなオフィスにしたい」という要求の裏側にあるのが「社員のモチベーションアップ」なのか「企業ブランドの向上」なのかによって、内装デザインのアプローチはちょっと変わってきそうですよね。

内装コンセプトを考える際には、内装に入れたい要素やデザインを単体で考えるのではなく、オフィス移転の目的設定をセットで行うようにしましょう。

▲オフィスナビ東京本社の内装施工前。

▲内装施工後。ブラックフレームのパーティションでオープンな会議室を設け、執務スペースはチームで業務をする上で効率のいい島型のレイアウトに。

 

内装コンセプトを考えるコツ② 目的を細かく言語化する

オフィス移転の目的は、誰にでも伝わる表現で言語化することで、その後の内装業者との打ち合わせがよりスムーズになります。

たとえば、オフィス移転の目的を「働き方の改善」と設定した場合。これだけ言われてもちょっと曖昧で、内装デザインに落とし込むのはかなり大変です。

「働き方の改善」を具体的なシーン別に考えてみると、こんな感じでしょうか?

  • 部署にかかわらず、社員同士が気軽にコミュニケーションを取れるようにすることで、新しいアイデアが生まれやすいオフィスをつくる
  • 社員が個人の仕事に集中できるレイアウトを実現し、業務の効率化と長時間労働の防止を図る

このように、同じ「働き方の改善」を目指しているつもりでも、背後にある企業の課題によって内装のアプローチが正反対になることも。

『提案されたデザインが、思っていたものと違った』『時間が限られている中で、何度も打ち合わせをしなくてはいけなくなった』といった思わぬタイムロスを避けるためにも、移転の目的は細かく言語化しておくようにしましょう。

▲休憩スペースに設えたバーカウンターとテーブル。雑談から気軽でフラットなコミュニケーションが生まれやすくなるよう、カフェのような雰囲気に。

内装コンセプトとオフィス移転の目的の関係は、こちらの記事でもご紹介しています。

ニューノーマルのスタンダードな働き方「ABW」とは?

オフィス内装のスケジュールを短縮するためには?

「内装コンセプトの決定〜引き渡しまでのプロセスには一般的に3〜6ヶ月程度を要する」と、冒頭でお話しました。

一点、追加でお伝えしたいのは、これは移転先のオフィスが決定してからの期間だということ。オフィス移転全体のスケジュールは、「移転先のオフィスの検討〜契約」までの期間も含めて考える必要があります。

しかもこの場合、前オフィスの解約から移転先オフィスの入居までの期間に内装工事を終えて引き渡しまで受けなければならないため、タイムリミットが決まっています。

そのため、『すべてを急ピッチで進めることになり、ほかの業務が圧迫されてしまった』『スケジュールの調整がうまくいかず、やりたいことができなかった』という事態に陥ってしまうことも……

そんな事態を避けたいときは、物件探しから内装工事、その後の引き渡しまで一社で完結できる会社(ワンストップのオフィス仲介会社)に依頼すると安心です。

物件契約までのプロセスと並行して内装についても検討できるため、内装デザインや施工のみを請け負う業者に依頼する場合と比較して、スケジュールを短縮できます。

また、やりとりは基本的にひとつの窓口で済ませられるため、内装工事を進める中で必要になる貸主・管理会社などに対する煩雑な確認や連絡のストレスも軽減できます。

オフィスナビでは、物件探し〜内装工事までワンストップで実現可能。業者はそれぞれ対応可能エリアや強みが異なりますので、お問い合わせの上で確認して、選定してくださいね。