開放感と人のつながりが共存 働きやすさを追求したエーエスエルの新オフィス

Vol.46 株式会社エーエスエル

東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービルディング南館 26階

https://www.asl.co.jp/

2025年2月、株式会社エーエスエルが世界貿易センタービルディング南館へ本社を移転。事業所を集約し、「開放感」と「社員に寄り添う働き方」を軸に設計された新オフィスは、代表・平出様のこだわりが随所に光る空間に。インテリアやレイアウトには遊び心が取り入れられ、社員専用レストラン&バーをはじめとした独自の仕掛けも見どころのひとつです。今回は、事業推進担当の兼子様に、新オフィスに込めた想いを伺いました。

エンジニアファーストを貫くSES企業

――御社の事業内容について教えてください。

弊社に在籍する正社員エンジニアが、クライアント先に常駐して技術サービスを提供する形をとっております。アプリケーションの設計・開発から、インフラの構築、ローコードツールを使った開発、プロジェクトマネジメントをおこなうコンサルティングサービス(PMO)の4つの領域を中心に幅広い技術支援を行っており、各エンジニアが持つスキルと専門性を最大限に発揮できるようサポートしています。

そうしたSES(システムエンジニアリングサービス)企業の中でも、エーエスエルの大きな特徴は“エンジニアファースト”の姿勢を徹底していることです。
一般的にSES業界では、本人の希望やスキルに合わない案件へのアサインが課題になることもありますが、弊社ではそうした無理なアサインは行いません。「家から近い現場がいい」「特定の領域でスキルを伸ばしたい」など、一人ひとりの希望を丁寧にヒアリングし、その人に合った現場を提案しています。

社員が安心して働ける環境を整え、そして成長を実感できる機会を提供することが、結果としてクライアントへの価値提供につながると考えているからです。

――社員の皆様はどのような働き方をされていますか?

本社内では、執務室はすべて固定席とし、フリーアドレスは採用していません。
自席がないことで出社しづらくなるといった懸念も踏まえ、社員が安心して働ける環境づくりを心掛けています。

職種によって出社頻度は異なりますが、出社とテレワークを柔軟に使い分けながら、業務内容に応じた働き方を実現しています。

営業職は、その割合がおよそ半々で、朝はオンラインで部内ミーティングを行い、昼にはエンジニアの方々とのランチミーティングを実施しています。夕方以降は、エンジニアとクライアントの面談に同席するなど、外勤中心のスタイルです。

システム部のサポートチームは、面談対応や外出機会も多く、出社7割・テレワーク3割ほどのバランスで働いています。
このように、個々が最もパフォーマンスを発揮できる働き方を、それぞれが設計できるようになっています。

中心のグリーンが印象的なデスク

小鳥を発見

重視したのは、居心地の良い職場

――移転の経緯や、事業所集約に至るまでの背景をお聞かせください。

きっかけは親会社である株式会社SI&Cが同ビルへの移転を決定したことでした。弊社代表の平出がSI&Cの役員も務めていることから、同じビル内に拠点を構えるほうがよりスムーズな連携が図れると考えて、SI&Cの移転に同行した形です。

移転前の勝どきオフィスでは、組織が拡大する中で拠点が分散していたことが課題でした。営業部と、代表のいる執務室が同フロア内でも別テナントに分かれていたり、受託開発チームのプロジェクトルームが月島の別建物にあったりと、部署間の行き来や連携に不便があったんです。

勝どきのオフィスに移転した2019年当時、社員数は約130名でしたが、それから5年ほど経過した今年の2月時点では約480名へと増加し、社員数はおよそ4倍に。増員に伴い、「よりスムーズにコミュニケーションが取れる環境をつくりたい」という想いから、拠点を統合しました。
今回の新オフィスは、1,000名規模への拡大も見据えて設計されています。

―― 移転プロジェクトにおいて大変だったことや印象的だったエピソードを教えてください。

移転の計画から実行までの中で大変だったことはいくつかありましたが、その一つがビルの工事仕様です。
B工事はビル指定の業者にしか発注が出来ないため、コストやスケジュールの調整が大変でした。限られた選択肢の中でクオリティとコストを両立させるため、デザイン会社やビル側と何度も交渉を重ね、最適な形を模索しました。

エントランスにある木のオブジェは、デザイン会社と小さな模型を作りながら、枝の形状や質感など細部まで検討を重ねた、思い入れのある造作物です。枝に飾られたキューブは、社内のエンジニアが一から制作したものなんですよ。

エントランス中心の木は圧巻

キューブの映像も自社で制作

また、旧オフィスで使用していたデスクやインテリアを再利用している部分もあり、移送には手間がかかりましたが、長く使っている備品を活かすことで、社員にとってより愛着の持てるオフィスづくりにつながったと感じています。

またしても小鳥を発見

開放的で風通しの良い空間

――新オフィスづくりに込めた想いやコンセプトについてお伺いします。理想のオフィス像を考える上で、社内からどのような声があがりましたか。

代表・平出が重視したのは“開放的で風通しの良い空間づくり”でした。
メインの執務スペースは、仕切りを少なくしたレイアウトで、奥の壁一面が窓になっており視界が開けているのが特徴です。壁紙にも木漏れ日をイメージした柄を使うなど、グリーンを基調とした温かみの感じられる内装を採用しました。視覚的にも“明るさや開放感”を感じられるような仕上がりになっています。

現在ではすべてのバックオフィスのメンバーがこのオフィスに勤務しています。「今まで以上に部署間の連携が取りやすくなると嬉しい」という意見から、会話が自然と生まれるような空間づくりを意識しました。

また、ミーティングスペースの増設やリラックススペースの確保も、社員から挙がった意見をもとに取り入れた要素です。バックオフィスのメンバーが快適な環境で働くことで、現場に対するサポート体制もさらに充実し、結果としてエンジニアの皆さんがより働きやすい環境づくりにつながっていると考えています。

社員に寄り添う文化が育む、働きやすさとつながり

――“社員の働きやすさ”をどのように考え、どのような取り組みをされていますか。社員満足度の高さやリファラル採用が多い理由についても教えてください。

働きやすい会社とは「社員一人ひとりに寄り添ってくれる会社」だと考えています。ライフステージやキャリア志向は人それぞれ異なるため、弊社では、案件や働き方を会社から一方的に押し付けるのではなく、個々の希望や状況を汲み取ったうえで柔軟に対応しています。

申請や相談に対しても「まずは否定せずに聞く」姿勢を大切にしており、社員が安心して声を上げられる環境づくりを心掛けています。そうした声をきっかけに制度の改善が行われることも多いんです。また、バックオフィスの対応スピードの速さも、エンジニアの皆さんから高く評価いただいています。問い合わせへの迅速な回答や、問題発生時のサポートがスムーズで、「ストレスを感じずに仕事に集中できる」という声も。

こうした取り組みの積み重ねが、社員満足度の高さや低い離職率、さらにはリファラル採用の活発化にもつながっていると考えています。リファラル採用に関しては、もちろん紹介報酬もありますが、社員にとって「誰かに薦めたい」会社であることができているのだと思います。

照明や小物など、細部にも注目

ほかにも、社内のコミュニケーションの機会づくりにも力を入れています。懇親会や忘年会など、参加は任意としながらも、仲間と顔を合わせて交流できる場を定期的に設けることで、帰属意識やつながりを感じられるよう工夫していますね。

撮影スタジオも完備

――福利厚生や制度としても社員が働きやすい環境を整えているのですね。

そうですね。福利厚生や制度の設計は、既存社員の満足度向上にも、採用における他社との差別化にもつながります。こういった制度設計・改善は、年に1回の満足度調査を通じて社員の意見を採用することもあるんです。

照明にもこだわりが

求職者の目に留まるようなユニークな制度づくりやその見せ方にも注意を払っていて、例えば、採用パンフレットをトレーディングカード風にデザインしたり、ノベルゲームのような体験型の募集ページを制作したりと、“遊び心”を持ちながら“印象に残る表現”を意識しています。

こうした取り組みは、既存社員にとっても“ちょっと自慢したくなるような会社”であることにつながっていると思います。実際に、社員専用レストラン&バーでは、リファラル採用の際に、紹介したい人を招いて食事を楽しむことができ、かつその飲食費は会社が負担するというような制度もあります。

社員専用レストラン&バー「Assembler (アセンブラ)」

――社員専用のレストラン&バーがあるのですか?

はい。エーエスエルの社員専用レストラン&バー『Assembler(アセンブラ)』は、「社員同士が気軽に集まれる場が欲しい」という社員の声から生まれました。

人数が多いと飲み会を開くのがどうしても難しくなるため、“社員が自由に使える場を作る”ことで、コミュニティの維持・活性化を図る狙いです。

コースターは代表取締役 平出様が自らデザイン

コンセプトは“地下水道にあるバーカウンター”。
非日常的でリラックスできる空間です。この内装が素敵だったこともあって、今回の移転でも同じデザイン会社さんに依頼したんです。お店は、社内イベントや同好会の集まり、歓迎会など様々なシーンで幅広く使われています。

個室は会食に使用されることも

取材時にお料理を作っていただきました!ドリンクや料理は原価並みの価格で提供しているとのこと

『家族を招待しても良い日』なども設けているので、福利厚生施設としての側面もあります。またオフィスからあえて離れた、アクセスのよい場所に設置しているため、リラックスして過ごせる場所として親しまれているかなと思います。

人が集まり、関係が深まるオフィスへ

――今後の事業の展望やオフィス戦略について教えてください。

まずは、1,000人規模の組織への拡大を目指しています。そのためには求職者の目に留まる様々な施策が必要だと考えていますが、魅力的なオフィスづくりもその中の一つです。
また、勉強会や同好会活動をきっかけにオフィスに足を運んでもらうなど、オフィス空間や社員専用レストラン&バーをさらに有効活用してもらえるような施策も検討中ですね。大事なのは“オフィスに出社すること”よりも“人がそこにいること”。テレワークでも業務は進められますが、オフィスにいることで自然に耳に入ってくる情報や空気感があり、それが組織理解や連携の助けになると思っています。だからこそ“出社したくなるオフィス”をつくることに価値があると思っていますし、これからもそういったオフィスづくりを目指していくつもりです。

――この度は貴重なお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。

編集後記

オフィス内は細かなところまでこだわりがぎっしり詰まっておりどこを見てもワクワクする空間でした。また、福利厚生やレストラン&バー「Assembler」は会社として「働く人」を大切にする想いが溢れた取り組みのように感じ非常に心が暖かくなりました。取材時に伺った「働きやすい会社とは、社員一人ひとりに寄り添ってくれる会社である」という考えが体現されたオフィスでした。

写真だけで伝えきれないオフィスの様子やこだわりは、ぜひYoutubeのオフィスツアーでご覧ください!

【オフィスツアー】エーエスエルの社内は全方位が撮影スポット!スタジオのようなIT企業に潜入!
https://youtu.be/TTrL_uLqShA

 

インタビュー・編集/志野
撮影/平井