AI×M&Aで事業拡大 居抜きオフィスで効率的に、社員の活力を最大化させる空間へ

 

株式会社GROWTH VERSE

東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー 38階

https://growth-verse.ai/

規模:約140坪

2025年6月、愛宕グリーンヒルズMORIタワーの居抜きオフィスへ移転されたGROWTH VERSE。今回の移転にあたり、弊社オフィスコンサルティング事業部の山下がサポートさせていただきました。新オフィスに込められた想いや設計コンセプト、そして移転後に見られた働き方の変化について、代表取締役会長の南野様にお話を伺います。

代表取締役会長 兼 CTO 南野 充則様

AI×M&Aで描くビジネス成長モデル

――御社の事業についてお聞かせください。

弊社は2021年に設立し、ビジネスの成長を最大化するAIの構築をミッションに「BUILDING AI to maximize Business Growth」を掲げています。
事業としては、M&Aを戦略の主軸として展開しており、AIの導入によって更なる成長が見込まれる企業を買収し、当社のAI技術を実装することで、収益の最大化を図っています。『AIMSTAR』をはじめ、『ミセシル』や『Zero』、『電話放送局』といった主力サービスも、このM&A戦略の一環として当社グループに加わったものです。これらのプロダクトを通じて、AI技術による価値創出と、買収先企業の持続的な成長の両立を実現するビジネスモデルを構築しています。

エントランスに設置された光る社名ロゴ

現在、生成AIの登場により、かつてのインターネットやスマートフォンの登場時と同等のイノベーションが起きている時代であると弊社は捉えています。このような状況でゼロから新規事業を立ち上げる場合、「事業そのものの探索」と「AIによる最適化の探索」という二つの大きな探索が必要です。
しかし、M&Aの活用によって、既に事業として市場で実績を持つプロダクトを獲得できるため、当社は「AIの搭載と最適化」に集中することができます。これにより、最速で価値を生み出すことが可能になるため、M&Aを弊社の主要戦略として位置付けています。

企業ミッション

主力プロダクト『AIMSTAR』は、マーケティング業務全般をAIで自動化・最適化するSaaSです。企業が保有するさまざまな顧客データを統合し、AIが分析を行うことで顧客インサイトを導き出します。そのインサイトに基づき、LINEやメール、プッシュ通知といった最適な手段で、最適な顧客へのアプローチを自動実行できるのが特徴です。
導入企業はアパレル、通信販売、健康食品、金融業界など多岐にわたり、『AIMSTAR』の導入によって売上が15〜20%向上した事例もあります。マーケティングにおける業務の効率化と成果の最大化を同時に実現し、顧客企業のビジネス成長に貢献しています。

――今回の移転に至った背景やきっかけを教えてください。

移転前は、M&Aにより取得した『AIMSTAR』が拠点としていた池袋のオフィスをそのまま引き継ぐ形で利用していました。しかし、事業の拡大とともに新たなM&Aも進み、従業員が増加したことが移転を検討し始めた大きな理由の一つです。

また、企業としての成長に伴い、ブランディングの重要性もより強く認識するようになりました。お客様や採用候補者の方々はもちろん、M&Aの検討先企業の経営者など、社外の方が来訪される機会も増える中で、企業の“顔”となるオフィスの在り方を見直す必要性を感じていました。そこで、よりアクセスが良く、ブランドイメージにふさわしいオフィスへの移転を決断しました。

居抜きオフィスで実現した理想空間

――移転先を検討するうえで、どのような条件を重視されましたか。また、「居抜きオフィス」を選ばれた理由や経緯も教えてください。

移転先を検討する際にはじめに重視したのは「窓が多く、明るく開放的な空間」であることでした。以前のオフィスは高架側、高架横にあり、隣のビルと密接していたため、外の景色が見えず閉塞感がありました。そのため、新しいオフィスでは自然光の差し込む明るい環境や解放感のある空間を非常に求めていました。

そして、「エネルギーが感じられる立地」というのも重要なポイントでした。社員がオフィスに来ることで、自然と前向きな気持ちになれるような場所を選定したいと考えていました。エリアとしては、当社はスタートアップでありインターネット系の企業なので、渋谷・恵比寿・赤坂・六本木・虎ノ門といったITやベンチャー企業が集まるエリアを中心に幅広く検討しました。

その中で「居抜きオフィス」を選んだ最大の理由は、やはりコスト面です。スケルトンの状態からオフィスを一から内装工事して整える場合、B工事などで非常に大きな初期費用がかかってしまいます。その点、居抜きオフィスであれば内装や設備をそのまま活用できるため、初期コストを大幅に削減できるのではないかという期待がありました。新築物件も含めて多数の物件を内見し、その中で当社の条件を最も満たしてくれたのが、今回の居抜きオフィスでした。

――実際に「居抜きオフィス」を内見された際の印象や、森ビルを選ばれた決め手についてもお聞かせください。

内見時に受けた印象は非常に強く、他の物件と比べて際立った魅力を感じました。居抜き物件であったため、ある程度内装は整っていましたが、オフィスナビ山下さんから「床と天井に固定されているもの以外は持ち運ばれる予定」と伺っていたので、既存の内装に囚われず、一からオフィスづくりを思い描きながら内見を行いました。

物件を訪れた際、「ここでなら、当社らしい理想的なオフィスがつくれる」と強く感じたのを今でも覚えています。最終的な決め手は、窓から富士山が見えたことでした。「これほど運気のいい場所は他にない」と感じ、社員にとってもプラスに働くと確信し、すぐにこの物件に決めました。内見は全部で7〜8件ほど行いましたが、重視していた条件とも合致しており、非常に満足のいく選定となりました。

東京タワーが眺められる執務室

社内外をつなぐオフィスデザイン

――新オフィスの設計・空間づくりにおいて特に重視されたポイントや、新オフィスに込めたコンセプトについてお聞かせください。

そ空間づくりでは、対外的な側面と、社内に向けた側面の両方の面を重視しました。
まず対外的には、「来訪者に会社のコンセプトが伝わるオフィス」を意識しました。エントランスから会議室へ移動する際の動線や、会議室の雰囲気づくりには特にこだわり、空間全体を通じて当社の考え方や価値観を体感いただけるよう設計しています。

開放感のある会議室

社内に向けては、何よりも「社員が働きやすい環境」を追求しました。当社の事業の核であるAIエンジニアが高い集中力を発揮できるよう、モニターや椅子などの備品はこだわって選定しています。また、社員同士がすぐにミーティングを始められたり、資料作成に集中できたりするような機能性も重視しました。当社はリモートワークと出社のハイブリッド型を導入しており、「出社したくなるようなオフィス」を意識しました。

作業効率を高める椅子とディスプレイ

AI用語にちなんだ名前のテレカンブース

そして、このオフィスの大きなコンセプトの一つが「可動性」です。執務スペースの一部のデスクは可動式であり、普段は個々の業務に集中できる空間ですが、配置を変更することで最大70名規模のセミナーにも対応可能な構成となっています。時間や目的に応じて空間の役割を柔軟に変換できる、「一度で二度おいしい」オフィスを目指しました。

キャスター付きデスク

新オフィスには、「当社のミッションやバリューを日常的に体感できる場所」にしたいという想いを強く込めています。全ての会議室にミッションやバリューに紐づいた名前を付けており、それにより社員が業務の中で自然とバリューを口にする機会が増え、浸透していくのを実感しています。廊下にもミッションを掲示しており、社員は常に会社の目指す方向を意識できますし、来訪者に部屋名の意味を説明することで、社外の方にも私たちの価値観が伝わる良い機会になっています。

――移転プロジェクトを進める中で、印象的だったエピソードがあれば教えてください。

印象に残っているのは、移転のスケジュールの都合で、約1ヶ月間、「オフィス縮小期間」があったことです。その間、社員はバックオフィス等を除き、原則リモートワークだったのですが、全体集会で「みんなに会いたい」という声が上がっていました。そこで、コミュニケーションを途切れさせないために、社員同士がランチやディナーに行く際の費用を会社が補助する制度を作りました。大変な状況ではありましたが、社員の繋がりを再確認できた良い機会だったと思います。

コミュニケーション創出の場へ

――実際に移転されてみて、社員の働き方や社内の雰囲気に変化はありましたか。

移転後、目に見えて社員の出社率が上がりました。社員からは、「とにかく働きやすくなった」「窓からの景観が素晴らしくて気分が晴れる」「東京タワーが近くに見えるのがすごい」といったポジティブな感想がたくさん寄せられています。こだわって選んだモニターや椅子、議論しやすいように設計した会議室などが、生産性の向上に繋がっているように感じています。まさに「会社に来るとテンションが上がる」という、私たちが目指していた環境が実現できていると感じています。

以前は私自身が取引先に出向く機会が多かったのですが、今では自信をもってオフィスにお招きできるようになりました。実際にオフィスにお越しいただくことで、当社の雰囲気やカルチャーをより深く知ってもらえるようになりました。その結果、採用活動におけるコンバージョン率も向上し、社員の移動時間の削減とあわせて、会社全体の生産性向上にも繋がっています。

――事業の展望やそれに合わせたオフィス戦略についてお聞かせください。また今後のオフィス選びにおいても、居抜き物件を選択肢としてお考えでしょうか。

今後の事業としては、M&Aをさらに加速させ、組織規模をさらに拡大していく計画です。
それに伴うオフィス戦略に関しては、現在は子会社含めると大阪や東陽町にも拠点がありますが、将来的にはできるだけ1つの拠点に機能を集約し、社員間のコミュニケーションをさらに活性化させていきたいと考えています。組織が拡大する中でも、全社員を収容できる十分なキャパシティの確保は必要不可欠だと認識しています。

当社はリモートワークと出社のハイブリッドな働き方を推奨していますが、オフィスでの対面コミュニケーションで得られる情報の価値は非常に大きいと認識しています。相手の表情や仕草、オフィスの空気感といった非言語的な要素は、リモート環境ではなかなか伝わりにくく、こうした細やかな変化に気づくことは、経営判断においては非常に重要です。そのため、今後もオフィスを「コミュニケーションを創出する重要な場所」として位置づけていきます。
オフィス選びに関しても、今回の移転で得られたコスト面のメリットを踏まえ、居抜き物件を今後の選択肢として積極的に検討していく方針です。この素晴らしいオフィスを拠点に、さらなる事業拡大を目指してまいります。

――営業担当の山下へメッセージをお願いいたします。

この度は新オフィスの仲介で大変お世話になりました。山下さんはじめオフィスナビの皆様のおかげで素晴らしいオフィスに巡り合うことができ、社員一同喜んでいます。私たちの要望を細かく汲み取ってくださり、工事も含めた移転全体を見据えたご提案をいただいたこと、そして最後までしっかりサポートいただいたことに感謝しています。

――この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

営業担当 山下より

以前のオフィスから区を跨いでのご移転となりましたが、社員の皆さまに喜んでいただけたことを大変うれしく思っております。南野さんをはじめ、皆さまが社内コミュニケーションを大切にされているご様子から、改めてオフィスという場の意義を学ばせていただきました。
今回、居抜きというオフィス選択でしたが、貴社のバリューが反映され、
より洗練されおしゃれな空間に仕上がっていることに驚かされました。とりわけGROWTH VERSEさまのオフィスは眺望が素晴らしく、社内外問わず多くの方にご覧いただきたいと思っております。
今後も貴社の更なるご発展に少しでも貢献できるよう尽力してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

インタビュー・編集/志野
撮影/平井

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