働く環境も会社の資産に インタフェースの可能性を追求し続けるSTRACTのオフィス

Vol.44 株式会社STRACT

東京都千代田区四番町4-19 CIRLES市ヶ谷 7階

https://stract.co.jp/

代表取締役社長 伊藤 輝様

2017年の設立以来、ショッピングアシストアプリ「PLUG」をはじめとするプロダクトの開発・運営を通じ、日常の買い物体験に新たな価値を提供してきた株式会社STRACT。事業の成長に伴う2025年4月の移転について、新オフィスに込めた思いや活用の工夫を代表の伊藤様にお話を伺いました。

お買い物体験をアップデートするアプリで躍進

――御社の事業内容と提供されているサービス『PLUG』について教えてください。また強みも教えてください。

弊社は、オンラインショッピングで手間なく最安値が分かり、ショッピング体験をより便利にするショッピングアシストアプリ「PLUG(プラグ)」を提供しています。
スマートフォンの拡張機能や商品データを活用することで、ECサイトで商品を閲覧している際に、他サイトと比較した最安値価格やキャッシュバック情報が自動的に表示され、入れておくだけでお得にお買い物ができる点が特徴です。
現在、2,000社以上のECサイトと提携しており、日用品、化粧品、ファッション、家電だけでなく、クレジットカード申し込みから旅行予約まで、さまざまな分野に対応しています。対象サイトで「PLUG」を経由して商品を購入すると、還元率に応じてキャッシュバックが「PLUGウォレット」として還元され、現金やギフト券として引き出すことができます。
アプリは、2025年5月時点で累計200万ダウンロードを超えております。

――オフィス移転に至った背景について教えてください。

当社の創業日は2017年7月28日で、今年で9期目に入ります。創業以来、事業の成長に合わせて業務環境の改善を重ねてきましたが、以前のオフィスは10人も入ると手狭で、新たな人員を迎えても座るスペースを確保できない状況でした。そこで今後の採用拡大を見据え、より広い環境を求めて今回の移転を決めました。
現在のオフィスは、最大40名までの利用を想定しています。
働き方については基本的にフル出社で、エンジニアに限っては週3日出社・週2日リモートのハイブリッド勤務を採用しています。正社員12名に加え、業務委託やインターン、派遣の方を含めて常時20名ほどが出社しています。

居心地にこだわったオフィス選び

――本ビルに入居した決め手は何ですか?

物件選びにおいては、「自然光がたっぷり入る開放感」と「セキュリティの高さ」を重視していました。また、通勤アクセスの良さやコスト面も考慮し、市ヶ谷駅近くのビルを選びました。
CIRCLES市ヶ谷は、エントランス・エレベーター・オフィス入口と三段階のセキュリティが整っており安心感がありますし、複数路線が利用でき、社員からも「通いやすく快適」と好評です。

――移転に際して、特に苦労された点や印象的だったエピソードがあれば教えてください。

やはり物件選びには苦労しました。「ここだ」という物件に出会うまでに多くの時間と体力を費やしました。2024年10月ごろから物件を探し始め、最終的に決定したのは翌年1月末日でした。
内見は10件以上にのぼり、セットアップ物件も含めて幅広く検討しました。内見した物件の良い点を参考にしながら、理想のオフィス空間に落とし込んでいく作業を進めました。図面の段階から細部にわたって指示を出し、「社員に気持ちよく働いてほしい。ずっと居座りたくなるようなオフィスにしたい。」と空間づくりは強くこだわりました。
結果として、移転後は社員同士のコミュニケーションが活発になりました。フリースペースを採用しているため自由に移動ができ、部署や役割を超えたメンバー間の交流が生まれています。さらに執務エリア内にあるカウンタースペースでは、休憩時間や帰り際にメンバー同士の自然な会話から新しいアイデアやイベントが生まれるなど、社内の雰囲気が非常に良くなったと感じています。居心地の良いオフィス空間を実現できたことで、社員の働き方にもポジティブな変化が生まれたのが何より嬉しいです。

企業文化や対外的な印象を伝える重要なメディア

――新オフィスに込めたコンセプトや想いを教えてください

「働く環境も会社の資産である」と考えオフィスを単なる作業場ではなく、企業文化や対外的な印象を伝える重要なメディアと位置づけています。
コミュニケーションを促進する広いオープンスペースを設け、社内外のイベントに使えるほか、多様性や創造性を象徴する場づくりにも意識しました。
また、会議室には「エジソン」「テスラ」など発明家の名前を付けるなど、日々の業務の中でミッションである「インタフェースの力で、テクノロジーの恩恵をすべての人へ」の根幹となる”技術へのリスペクト”や”発明”に触れる工夫も取り入れています。

イベント時に使用するバーカウンター

――新オフィスの設計や空間づくりで重視したことはありますか?

社員からは、「社外の人を招ける広いフリースペースが欲しい」という声が多くありました。
当社では月末に「TGIF(Thanks God It’s Friday)」というイベントを開催しており、社員のみならず、採用候補者やVC、取引先の方々とも交流をする機会を設けています。また、定期的に開発者向けの勉強会なども開催しています。そうしたイベントにも対応できるよう、執務スペース以外にもコミュニケーションの場をしっかり確保しました。
また、移転に合わせて刷新したロゴの意味をオフィス空間にも反映したいという想いもありました。
ロゴは、丸が“人”、角が“テクノロジー”を表し、交差する青と黄色は「人とテクノロジーの融合」を象徴しています。 青は「信頼性」、黄色は「未来志向・イノベーション」の意味が込められており、外部の方々と新しい価値を協創できる場所をつくりたいという想いを込めています。

造作の調光可能なライト

――レイアウトやデザインで特にこだわった点はありますか?

照明の色温度を時間帯で調整できるシステムを導入しました。執務エリアはシャキッと集中しやすい6,500ケルビンの青白い光、オープンスペースは4,000ケルビンでアイディア創出やリラックスに向いた光にするなど、シーンに応じて光をコントロールしています。
エンジニアやデザイナーが集中しやすいよう、広めのデスク(横幅1,400 x 縦幅700)とウルトラワイドディスプレイを導入して環境を整えています。また、自然なコミュニケーションが生まれるよう、ファミレス風の床上げブースも設置しました。さらに、リフレッシュのための筋トレスペースや福利厚生としてプロテインやお菓子も常備し、社員の働きやすさと健康を両立を目指した空間づくりに注力しています。

執務室内のキッチンスペース

ウルトラワイドディスプレイ

より多角的にEC購買をサポート

――今後の事業展望とオフィス戦略について教えてください。

現在はブラウザ拡張機能を通じたキャッシュバックや価格比較が主なサービスですが、「PLUGショッピング」という新機能をリリース予定です。これは、価格比較から決済、レビュー閲覧まで買い物の入口から出口まで一連の流れを一つのプラットフォームで完結できる、ユーザー側のエージェントのような存在を目指した機能です。今後もECでの購買体験を多角的にアップデートしていきます。
オフィス戦略については、事業や会社の成長に応じて柔軟に空間を変化させていく方針です。人数の増減や働き方の変化に対応するためレイアウトを随時アップデートし、日々ユーザーに向き合うチームが最適な環境で働けるよう、今後も継続的にオフィスの改善を進めていきます。

――この度は貴重なお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。

編集後記

社員の働きやすさを最優先に考えて設計されており、調光可能な照明やウルトラワイドディスプレイの導入など、細部にまでこだわられた働く環境が印象的でした。また、社内外のイベントや交流を意識したレイアウトにより、「社内外をつなぐ開かれた場」というコンセプトが体現されたオフィスだと感じました。

インタビュー・編集/志野
撮影/平井