VRで入居後をイメージ 成長プランへのフィットを重視したパンフォーユーのオフィス探し

 

株式会社パンフォーユー

東京都新宿区下宮比町2-26 KDX飯田橋ビル 601

https://panforyou.jp/

規模:約55坪

「新しいパン経済圏を作り、地域経済に貢献する」をミッションに掲げ、地域のパン屋さんの課題に向き合う株式会社パンフォーユー。パンの個人向けサブスクリプションサービス「パンスク」、オフィス向け福利厚生サービス「パンフォーユーオフィス」、小ロットから冷凍パンを発注できるOEMプラットフォーム「パンフォーユーBiz」、パン屋さんの店頭での売上アップを支援する「全国パン共通券」などの事業を展開中。
事業成長によりこれまで東京支社が入居していたシェアオフィスが手狭となり、オフィスナビへお問合せをいただきました。オフィス選定の際に重視したことや入居後の変化について取締役の西森様にお話を伺いました。

取締役 西森雅直様

独自の冷凍技術とITでパンの流通を変革

――コロナ禍で御社の事業やマーケットはどのような変化がありましたか?

個人向けのパンスクは、新型コロナウイルス感染拡大の初期とほぼ同時期となる2020年2月にサービスを開始しました。在宅時間が増えたことで巣ごもり需要の高まりとともに冷凍品を活用される方が増え、パンスクの登録者も現在2万人を超えるほどに増加しました。現在、パンスクは全国75店舗のパン屋さんと提携していますが、全ての店舗を公開していません。毎回どのパン屋さんのパンが定期便で届くのかは”お楽しみ”です。ご自宅にいながら全国の美味しいパン屋さんを旅するように楽しむことができ、パンスクでの出会いが実際に実店舗を訪れるきっかけにもなればいいなと思います。

法人向けのパンフォーユーオフィスは、契約プランに応じて毎月異なる8種類のパンをオフィスに設置した冷凍庫までお届けします。惣菜パンから甘いおやつ系のパンまであり、社員の皆様はキャッシュレス決済でパンを購入し、レンジで温めるだけで焼きたて同様のパンを食べることが可能です。コロナ禍初期は出社が減ったため一時期お休みされる企業様もいらっしゃいましたが、最近は出社される企業も増えており需要が戻ってきています。出社人数が少なくても、冷凍保存で賞味期限が長いため安心して再開いただけていると思います。

パンフォーユーオフィスの歴代の冷凍庫が並ぶ新オフィス

――全国のおいしいパン屋さんと消費者を繋げるにあたって、御社ならではの強みは何ですか?

パンフォーユー独自の冷凍技術とITが強みです。冷凍するタイミングなどのノウハウとパンを入れる袋を弊社から提供し、提携するパン屋さんに手順を守っていただくことで、消費者は自宅やオフィスでパン屋さんの焼きたての状態と同様のパンを食べることが可能です。パン屋さんは大型の瞬間冷凍機を用意する必要がなく、家庭用冷凍庫やすでに店舗で利用している冷凍庫をそのまま活用できるため、初期費用や設置場所の問題なく始めることが可能です。
IT面では、例えばパンスクの提携店舗には翌月に製造可能なパンの個数と日程を独自のシステムを使って入力していただくことで、お客様の居住地や前回どこのパンが届いたかを考慮した上でお届けするパンが決まる仕組みがあります。また、消費者も一度届いたパン屋さんのパンはオンラインで再注文が可能です。

――パンフォーユーオフィスはどのような企業におすすめですか?

企業規模や業界は問わず、比較的出社が多い企業様に導入いただいています。ランチを買いにいくのに時間がかかる場所にオフィスを構えている企業や、魅力的なオフィスを作りたい企業に、選択肢の1つとして導入いただいています。

移転先をどう選ぶ?

――前オフィスやこれまでの働き方について教えてください。

東京支社は前回も前々回もシェアオフィスに入居していました。コロナ禍になってから働き方が原則フルリモートになりましたが、必要に応じて出社するメンバーも一部いましたので、出社時はシェアオフィス内の専用個室とコワーキングエリアを利用して勤務していました。

――今回のご移転の理由や背景について教えてください。

コロナ禍でも社員数が増加し、入居していたシェアオフィスの15席分の個室では入りきらなくなったのが一番の理由です。

――どのような条件でオフィスをお探しになりましたか?

立地は社員から一番クレームが出やすいポイントなので、前オフィスから大きく離れないエリアであること、駅から遠すぎないことを重視しました。
前オフィスが四谷だったため、飯田橋であれば数駅しか変わらず利用可能路線も多いので問題ないと判断しました。

――オフィス選定にあたって重視された点は何ですか?

リモートと出社のハイブリッド型の働き方を継続するため、これからの働き方にフレキシブルに対応できる設計であること、また社員数も増える見込みがあるため、2年間は入居できるように40名程度が入居できるスペースを想定してオフィスを探しました。
また私は前職もベンチャー企業にいたため、人数に応じて5回ほどオフィス移転を経験しており、入居工事の費用感やオフィス移転の大変さが分かっていたので、あらかじめ内装が施されているオフィスを選ぼうと考えていました。

内見前にVRで使い方をイメージ

――候補物件を絞っていく中で、最終的に何が決め手になりましたか?

役員3人で物件を探す中で3つのオフィスが候補に残りました。2つはシェアオフィスで、もう1つがKDX飯田橋ビルのセットアップオフィスでした。最終的にKDX飯田橋ビルへの入居を決めたのですが、本ビルは居抜きオフィスナビで見つけて気になった物件でした。家具付きの状態でのVRだったため、利用イメージがつきやすかったです。実際に内見した際に、採光性が高く、2年間ここでやっていけそうな良いイメージが湧きました。内装が施されていて什器も付いているので通常オフィスより割高ではありましたが、内装工事費用や工事期間がかからないことを加味するととても良い条件で入居することができました。

――移転してよかった点や変化があれば教えてください。

シェアオフィスだと専用個室は狭いので、個室内でパンの試食を行うと、PC作業をする人は集中しにくいという課題がありました。移転してきてからは、中央の大きなテーブルのあるスペースでパンの試食や大人数の会議もできるようになり、うまく空間を分けて業務できています。試作・開発中のパンを保管する冷凍庫も複数台置けるようになりました。

シェルフを活用してうまく空間を分けた本区画のコンセプトは「Library」

大きなテーブルは会議や試食、休憩などに幅広く活用

また、シェアオフィスの時は複数フロアの共有スペースでばらばらに仕事をせざるをえなかったため、今回のオフィス移転で1フロアになり一堂に会して仕事ができるようになったのも良かったと思います。現在は、週に3日は出社しようということになっていますが、駅からのアクセスも良く、フリーアドレスでコミュニケーションをとりながら働けるので、特に20代前半の若いメンバーは毎日出社している人も多いです。

目的に応じて好きなスペースで業務が可能

物件比較の難しさ

――オフィス移転経験が豊富な西森さんから今後オフィス移転されるご担当者様にアドバイスできることがあればお聞かせください。

オフィス移転を経験したことのない方であれば、入居時の内装工事費用や退去時の原状回復費用が数百万から数千万円かかるということを知らないケースもあります。オフィスの選定プロセスにおいて、坪単価1万円台の通常オフィスと坪単価2万円超のセットアップオフィスが同一のオフィス検索サイトに掲載されていても総合的に比較することは難しいと思います。特にベンチャー企業では人員の変動も多いため、月額賃料だけで比較検討せずに、数年間の事業計画や採用計画に合わせて初期費用や工事費用も考慮した物件選定をされると良いと思います。

個室の会議室や集中スペースの多いセットアップオフィス

▼入居区画のVRはこちら

提携店舗やサービス提供エリア拡充に向けて

――今後の事業の展望や挑戦していきたいことがあれば教えてください。

現在パンスクの提携パン屋さんは75店舗ですが、まだ全ての都道府県ではありませんので、全都道府県に提携パン屋さんを増やしていけたらと考えています。
またパンフォ-ユーオフィスで冷凍庫を設置させていただく置きカフェプランは、東京を中心とした関東と大阪を中心に展開しています。本プランのエリアを今後拡大していきたいと考えています。

――この度は貴重なお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。

営業担当 近藤より

この度はオフィス移転をサポートさせていただき、誠にありがとうございました。
西森様とは今年の1月からやり取りさせていただき、オフィスを選定するにあたっての軸やオフィス移転の背景や狙いなど「想い」をお伺いしたことを今でも鮮明に覚えています。
営業開始後、オフィスにお伺いさせていただき、各スペースを最大限に活かし
従業員の方々がリラックスしながらお仕事をされている姿を拝見し、一大イベントであるオフィス移転をサポートさせていただけたことを嬉しく感じました。このオフィス移転をキッカケに、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
私も貴社に負けじと成長していきます!

インタビュー・編集/服部
撮影/西崎

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