業界のイメージも”リニューアル”。ビルリニューアル工事の専門家集団、移転後の新オフィス ――株式会社アカイ

 

株式会社アカイ

http://akai-corp.co.jp/

神奈川県川崎市宮前区宮崎2-6-10 宮崎台ガーデンオフィス 1F

規模:約70坪

 

 

神奈川県川崎市・宮崎台。住宅街の印象が濃いこのエリアに、株式会社アカイのオフィスがあります。ビルや学校などのリニューアル工事の専門家集団である株式会社アカイは、平均年齢も若く、最近では業界のイメージを変えていくようなリブランディングもおこなっています。

 

株式会社アカイ 青木 通徳さま

 

大学卒業後に同社へ入社し、2010年に先代を継ぐ形で代表取締役に就任された青木 通徳さま。「これまでインタビューはすべてお断りしてきた」という青木さまに、株式会社アカイの事業や取り組みについて、そして今回およそ30年振りとなる大事なオフィス移転について、特別にうかがいました。

 

 

人とともに成長する企業へ

 

―― ビルのリニューアルや大規模修繕工事などがメイン事業とのことですが、同様の事業をおこなう他社と比べた強みは何ですか。

 

 

ゼネコンの右腕として、必要な工事を全部ワンストップでできることです。
リニューアル工事の業界では、内装や外装、耐震補強など、それぞれの工事を専門におこなう会社は多くあります。しかし、各工事を各会社に依頼するとなると、工事が輻輳(ふくそう)するときには、ゼネコンや施主は多くの手間と時間がかかります。建物の工事に関して、何かやりたいことがあったり問題が発生したりしたときには、弊社に一本電話をすればすべてに対応できるというのがわれわれの特長です。

 

―― 工事の完成までに必要なサービスを、すべて自社でまかなえるんですね。素晴らしいです。その分、大変なことも多いのではないでしょうか。

 

そうですね。工事が多岐にわたると、それなりの技術力が必要になってきます。

 

―― 現在は、人材採用にも力を入れていらっしゃるんですよね。

 

はい、「人」が僕らの仕事のすべてですから。良い人材を入れて、のびのびと仕事をやってもらえれば、結果として利益が上がるんですよね。

 

―― 若いメンバーにも、単価の高い案件を任せることがあるとお聞きしました。若手の皆さんは、どのようにして難度の高い仕事ができるようになるのでしょうか。

 

 

基本的には、現場に常駐しながら、OJTで仕事をおぼえてもらっています。若手はひとつの現場にどっぷり浸かって、上の人間がそれを見ながら指導をする。僕らの仕事はよく「経験工学」と呼ばれるように、経験がものを言うものですから、なるべく現場に出して経験を積ませています。

 

―― 「経験しながら成長したい」という人には、ぴったりの環境ですね。今後、会社としてはどのような展望を描いていらっしゃいますか。

 

 

ありがたいことに、最近は売上が伸びて、利益も好調になりました。また、新しい人が入ってきて既存の社員も辞めないという良い循環が生まれてきています。ですから今後は、コンサルタントにもご協力いただきながら、組織をより充実させたいと思っています。これまでは「自由にやる」というのが社風の良い部分だったのですが、組織・人を成長させていくためには自由だけでは限界があるので、そのあたりを見つめ直して改善していくというのが目下の課題ですね。

 

 

慣習も大事にしながらリブランディング ――移転と内装

 

―― まずは、このたびの移転の背景について教えてください。

 

以前の事務所は、築30年のプレハブの建物でした。社員寮としても使っていたので、駅から遠い住宅地にあり、採用をするといっても応募がこないようなオフィスだったんですね。その中で、移転をするのか、それともだましだまし使いつづけるのかという2つの選択肢がありました。組織としては2年間で売り上げが倍になり、成長の波に乗り始めたタイミングだったので、「今しかないな」ということで、今回の移転をすることに決めました。

 

―― その中で、「理想の物件」はどのようなものでしたか。

 

まず、”以前の事務所から近い”ということですね。以前の事務所は、現在も倉庫と単身寮として使っていて、独身の男性社員や単身赴任者が住んでいます。新卒社員にも寮に入居していただき、コミュニケーションを図ってもらうことを会社として大事にしているので、寮からの距離は第一条件でした。

 

 

また、寮には食堂があったので、休憩や食事はオフィスではなくそちらでするという文化が根付いていました。食堂で、午前10時と午後3時に15分間の休憩をとって、お菓子を食べながら会話をする。そういう時間がずっとあったものですから、食堂と同じ機能の空間が設けられるような広い物件がいいということで、今回は70坪から80坪の広さでお願いをしていました。

 

これまでのオフィスに併設されていた寮の食堂の機能を、こちらのスペースに集約した。木目調×低めのトーンの色調で落ち着いた内装になっており、ランチやコーヒーブレイクを楽しむことができる。

 

 

―― 内装後のオフィスの、こだわりやポイントはどこですか。

 

 

デザイン会社には、「木目を使ってほしい」とお願いしました。最初はけっこう先進的なデザインをいくつか提案されたんですが、年齢層が高い業界ということもあり、なるべく落ち着いた雰囲気を残したいという話もしました。

 

ただ、今回の移転の前から、「会社のイメージを変えていこう」という計画もありました。建築業界――特に下請けの会社の事務所は、弊社の以前の事務所のように、プレハブで資材置き場があって、という野暮ったいイメージが一般的です。一年前には、たとえば弊社の企業ロゴやユニフォーム、ホームページのリニューアルをしました。

 

来る人をあたたかく迎え入れてくれる企業エントランス。あたらしくなった企業ロゴが、ささやかにライティングされている。受付電話台がその陰影とともに「脚立」の形をつくっているという、素敵な工夫も。

 

ほんとうはその流れでオフィス移転も来るはずだったのですが、物件探しに難航したことで、少し間が空いてしまっていたんです。僕自身も社員もみんな若いので、友だちや家族に「こういうところで働いているんだ」と胸を張って言ってもらえるような組織や会社にしたいなという想いで、このオフィスのデザインもお願いしました。

 

―― ちなみに、内装施工は社長ご自身でされたとか。

 

 

良い思い出になると思って、ほんとうは内装工事は社員にやらせたかったんですよ。失敗しても自分たちの場所になるので、特に若い社員にやらせてあげたかった。ただ、リニューアル業界にとって(内装工事を予定していた)8月は、「夏休み工事」といって学校関係の工事の多い時期です。今年も例外なく大型の工事に人が取られてしまったので、結果的には僕がやることになりました(笑)。

 

―― 今回のご移転をサポートさせていただいた弊社の小宮の印象はいかがでしたか。

 

 

真面目な方で、真剣かつ丁寧に対応をしていただきました。同時に依頼していた他社の皆さんも素晴らしい方が多かったのですが、その中でも小宮さんは、「こちらの立場で考えてくれた」という感じが強かったです。

じつは、川崎方面のビルも薦めていただき、何度も内見させてもらったあとに結局お断りしたこともあったのですが、そういうときもちゃんと受け入れて次の物件をご紹介いただきました。ほんとうに有難かったですね。

 

―― 他社も名を連ねる中で、弊社をお選びいただきありがとうございます。

 

オフィス移転をするのは初めてだったので、どう手をつけていいか分からず、とりあえずインターネットで物件を検索して3社ほど依頼したうちの1社がオフィスナビさんでした。その中で競争させるような形になってしまって、すみません。

 

 

でも、ほんとうに良かったです、このオフィスを紹介していただいて。僕たちは業務で車を使うので、車が停めやすく、周辺に駐車場も多いこのビルが気に入っています。これまでに検討してきた他の物件では、ここまで満足するのは難しかったですね。

 

 

 

担当営業(小宮・写真右)より

この度はご移転のサポートをさせていただき、誠にありがとうございました。

オフィスビルが少ないエリアということもあり、青木社長には何度も内見にお越しいただきました。無事、満足するオフィスをお探しすることができ、私自身も非常に嬉しく思います。

ビルのリニューアル工事・内装業は不動産業界とも親和性の高い業種ですので、
今後もアカイさまと末長くお仕事できることを楽しみにしております!

アカイさまの益々のご活躍、心よりお祈りしております。

今後も貴社のお役に立てますよう、お手伝いさせてください。

インタビュー・編集:軽部 撮影:平井

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