天神ビッグバン特集、後編。
前編では、そのメインプロジェクトについて解説しましたが、後編の今回はオフィスエリアとしての福岡・天神にフォーカスしていきます。
2018年には、福岡から10億円以上の資金調達に成功した企業が数社誕生。そんな成長ベンチャーの創業の地としても名高い福岡ですが、実際、ここで働くのってどんな感じなんでしょう。
今、起業をお考えの方にもチェックいただきたい情報を集めてみました。
※前編はこちらからお読みいただけます。
「福岡で起業」を選択肢のひとつに
福岡は、若いクリエイターが育ちやすい環境の整った、IT企業の集積地。天神ビッグバンの絡みでさらに注目を集めることが予想されている福岡市は、具体的にどういった部分で起業を志す人たちに愛されているのでしょうか。
スタートアップに対する手厚い支援
福岡は、国家戦略特区のうち「グローバル創業・雇用創出特区」に指定。国のリードにより福岡市が独自の政策パッケージを推進し、スタートアップやベンチャーがビジネスにより集中しやすい施策が整えられています。
ここでは、福岡市による具体的な支援や取り組みをご紹介します。
- スタートアップ法人減税
医療・国際・農業・IoT・先進的なITの分野において革新的な事業をおこなう一定要件を満たした設立5年未満の法人に対して、法人市民税が最大5年間全額免除される措置。
- スタートアップビザ
外国人が日本でビジネスを始めるには、「経営・管理」の在留資格が必要で、この取得には少なくないお金と手間がかかります。スタートアップビザではこの認定要件を緩和し、福岡市による確認で6ヵ月間の「経営・管理」の在留資格を認めることで、先に事業を進めながら要件を整えることができるようになりました。
- スタートアップカフェ(前編でご紹介した「Fukuoka Grouth Next」に入居)
さまざまな業種・業態でのビジネスのスタートを志す人たちが集まり交流しながら、お互いに刺激し合うプラットフォーム空間。「いつか起業したい」という人の勉強や準備から、「資金調達をしたい」という具体的な相談まで、あらゆるフェーズで活用できます。
また、福岡市内での新規創業だけではなく、福岡市スタートアップの海外展開や海外スタートアップの福岡市進出の支援など、海を超えた双方向のビジネス展開の支援もおこなわれています。
住みやすく働きやすいコンパクトシティ福岡
福岡=コンパクトシティというイメージも、若い起業家たちを惹きつける理由の一つ。
福岡市内には、地下鉄・バスなどの公共交通機関が短い間隔で縦横無尽に走っており、移動のストレスが少ないのが特徴です。また、オフィスと住居の賃料も都内平均の2/3程度と、金銭的コストもコンパクト。そのため、職住近接の人がとても多いそう。
時間は有限。移動が短縮できれば、仕事に充てられる時間が増えたり、リフレッシュの時間を大事にしたり、24時間をより有意義に使うことができるようになります。
コンパクトシティ福岡は、若い世代が共感する働き方を叶える土地なのかもしれません。
オフィスエリアとしての福岡・天神
IT/オフィス仲介 ふたつの視点から
前職では関西のITの現場で営業をしていた、福岡支店 新メンバーの小田。IT業界とオフィス仲介というふたつの視点をもつ彼に、オフィスエリアとしての福岡・天神に対するまなざしの変化について聞きました。
―― 天神に対して、どのようなイメージをもっていますか。
天神は非常に若い方々が集まるエリアで、ものすごくパワーを感じる場所です。天神付近には、システム系の会社からWEB系ベンチャーの会社まで、IT業界に属する様々な企業が集まっている印象です!
また、福岡は通販が盛んで、天神には多くのテレマーケティングを営む会社が出店しています。そのため、マーケティング情報なども豊富にあり、IT業界としても単純なモノづくりではなくコトづくりをする場所としては最適な場所なのでは?と考えています!
―― IT企業の社員時代の福岡(とくに天神周辺)のオフィスエリアに対する印象と、オフィス仲介を始めてからの印象に、違いはありますか。
天神エリアは今オフィスビルが圧倒不足していることで、企業間の連携が断片的な印象で、当初の印象よりは力不足も感じています。
将来的に、
- 天神ビッグバンによるビル建設の完了
- 行政からの継続的なバックアップ
があれば、より濃密な企業間連携と世界規模のベンチャー企業ができると考えています!
天神ビッグバン周辺のオフィスビル
天神ビッグバン周辺のオフィスビルを、少しだけご紹介。
※写真をクリックいただくと詳細ページに遷移します。空室状況は変化いたしますので、満室時はご了承ください。
福岡天神センタービルは、天神駅直結。ガラスウォールのスタイリッシュな外観は、天神の中でもひときわ目立ちます。ビル内には最大100名収容可能な貸会議室やリフレッシュルームも完備で、設備も充実のオフィスビルです。
こちらも、天神駅直結の大型オフィスビル。1960年代築の建物ですが、リニューアルによってハイセンスなビルとして生まれ変わっています。土日閉館のビルも多い中、全日20:00までエントランスオープン。
もちろん、このほかの物件情報も多数。
福岡でオフィスをお探しの際は、記事に登場した江藤・村上・小田が全面的にサポートします。「この物件は空いてる?」「こんな物件はない?」など、ご相談ごとがあればお気軽にご連絡ください。
2022年度には、天神 – 博多間は地下鉄七隈線でも結ばれることになり、アクセスの利便性がさらに向上。
「就職したら上京したい!」という若者はまだまだ多いですが、「福岡で働く」ということが憧れになるのも、そう遠くない未来かもしれません。
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