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オフィス移転企業インタビュー オフィス移転の目的やその効果を企業経営者に徹底取材!

髙﨑 誠司 様

株式会社プレシャスパートナーズ

代表取締役 髙﨑 誠司

日本を代表するオフィス街、西新宿。

都庁が位置するこの街には圧倒的な存在感で超高層オフィスビルが建ち並び、大都会・東京のイメージとして多くの映像や写真に登場します。

新宿の中でもとりわけオフィスビルが密集している西新宿ですが、都会のオアシスとして有名な新宿中央公園や緑が多く落ち着いた環境がいたるところに見られ、仕事で慌ただしい時間の合間にも、ほっと安らげるエリアとなっています。

今回は新宿を代表するビルの1つ、「新宿サンエービル」に移転された株式会社プレシャスパートナーズ様にお話を伺いました。



― 御社の事業内容をお伺いできますか。

大きく求人広告の総合代理店と人材紹介を行っております。広告代理店では、アルバイト・パート・中途・新卒すべての採用に関わる広告を担当させていただいております。人材紹介では、求職者様へ企業様のご紹介をさせていただいております。


― 御社の企業理念を拝見して、改めて「プレシャスパートナーズ」とは素敵な言葉だなと感じました。社名に込められた想いをお伺いできますか。


株式会社プレシャスパートナーズは、「かけがえのない仲間」というコンセプトで設立しました。お客様が抱かれている課題解決策として一番良いものをお出ししたい、ビジネスとしてのお付き合いを越えて「最高のパートナー」だとお客様に感じていただきたい、という想いがあります。


もう一つ、「かけがえのない仲間」とは社内に向けた言葉でもあります。働くということは、一日の中の8時間、もしくはそれ以上の時間を仕事仲間と共に過ごします。自分の家族や恋人、友達よりも長い時間を一緒に過ごす日もあるでしょう。そのような場所に信頼関係が無いとしたら、お互いにストレスしか溜まりませんし、仕事も長く続きませんね。社員同士でもまた「かけがえのないパートナー」でいられるように、社員達には社外でも社内でも、「人と人」という部分で信頼関係を築いて欲しいと思います。


‐㈱プレシャスパートナーズ代表取締役 髙﨑様‐

― 企業理念では「あり続ける」という言葉も印象的ですが、こちらを強調されているのは何故でしょうか。

点であることは少しの努力をすれば出来ますが、「あり続ける」ことは根本的な部分がしっかりしていなければ不可能だと思います。社員達には核の部分から大切にし、継続した信頼関係を築けるようになって欲しいので、意識づけをしています。

― 前職はディップ株式会社様にて代理店事業部を立ち上げられたとのこと。退社後に起業されたという経緯をお伺いできますか。



もともと強い独立願望があり、ディップに入社する以前から人材紹介をしたいと考えていました。
現在の採用の現場では学歴や経歴でその方を判断し、足切りする傾向が強いように感じます。けれど書類上で不採用になった方の中にも優秀な人材はいるはずで。そのような方々を良い職場につなげたいと考えました。人材ビジネスを始めたかったものの、何から手を付ければ良いのか分からなかったので、まずは求人広告を扱っているディップに入社しました。


‐ 髙﨑社長のデスク ‐

そこで学んでいく中で、企業と求職者様がお互いのメリットになることは何かと考えるようになりました。実現する形として、人材紹介と共に求人広告がやりたいとなったとき、独立して新たなビジネスを築きたいと強く思いました。

まずは広告代理店ビジネスで会社の基盤を作り、次に当初から構想していた人材紹介へと展開していく計画で、プレシャスパートナーズを立ち上げました。

― 「優秀な人材を、書類上で判断してしまうのはもったいない」とのことでしたが、何故そのように感じたのでしょうか。


僕は、学歴によって出来る仕事が限られる世の中にはしたくないと思っています。採用側も大学のランクで足切りをする企業様が多いかと思いますが、そのような傾向を打開できる立ち位置でありたいです。
事実、社会に出てしまえば学歴はさほど重要ではないように感じます。現在当社で課長を務めている社員は大学を中退していますが、他の社員よりも努力をして責任ある立場を任されていますし、彼のような人材を世の中から見つけ、良い仕事・就職先を紹介したいですね。

― 退職後、ディップ様とは主要なビジネスパートナーとしてお付き合いを続けていらっしゃいますが、トップパートナーであるディップ様と髙﨑社長との関係は、なかなか珍しいと思います。関係を続けていくために心がけていることは何でしょうか。

相手にメリットを出すのと同時に、それが自社のメリットになること、自分達だけが得をしないようにすることです。片方だけにメリットのある関係を続けるのはやはり難しく、win-winになるバランス感が大切です。ディップに入社してから10年が経ちますが、関係を続けてこられて良かったと改めて感じます。やはり「信じること」、「信じられること」の大切さはあるのだなと、この10年の節目で実感しています。



― 非常に惜しまれての退社だったのではないでしょうか。

そうでもないですよ(笑)。けれど、「独立してもアイツはきっとやるだろう」という信頼関係はありました。今でも1位にこだわって自社を運営しておりますが、それはディップ時代にトップセールスマンであったことや代理店事業部の立ち上げを担当したからで、独立するのであればトップセールス会社でなければ意味がないと思っているからです。


こうして1つの会社の代表として1位を走り続けることで、ディップの社長との距離が近くなりました。当時では難しかったであろう関係がこうして築けていることからも、付き合いを続けてこられて良かったと感じます。


― お互い大きなメリットとなる退社になりましたね。双方のご関係が、今度はクライアント様へご提案する際の引出しを充実させているように思います。


そうですね。当社がディップのトップパートナーでいることで他のメーカーから注目され、引き合いが増えています。良い条件でお客様にご提案が出来る環境へと繋がっていますね。

ディップと築いた関係によって、会社の核である広告代理店ビジネス事業を成長させ、基盤を作ることが出来ました。そうしていよいよ、兼ねてより考えていた人材紹介事業部をしっかりと立ち上げることとなりました。

― なるほど。御社の発展には、髙﨑社長のお人柄が大きなポイントになった印象です。

― 今回、新宿サンエービルに移転することになった経緯をお伺いできますか。



拡大と環境の変化、この2つです。拡大とは単純に前のオフィスが手狭になったからで、環境の変化とはそれまで渋谷にあった拠点を、「若者の街・渋谷」から「ビジネスの街・西新宿」にするためでした。


新宿に移転したことで、社員の意識はかなり変わりましたね。
以前は小型のオフィスビルでしたが、今のような大型ビルになると、例えばエレベーターなどで他の企業様とお会いする機会が増えますし、その方達の雰囲気も違います。常に緊張感のある環境になったことから、彼らの意識は上がりました。また「新宿駅に降り、オフィスへ向かう人々の一人に自分もなっている」という出勤時間が、社員達の仕事への気持ちを高めるようです。加えてこの窓から見える景色はタワーオフィスが建ち並ぶビジネス街なので、視覚的にもモチベーションが上がると話していますね。



― オフィス選びの際、広告代理店、求人紹介といった事業の特色も含めた条件はございましたか。

人材紹介をしておりますので、まずは駅から近くて分かりやすいことです。加えて求職者様に安心感を持っていただけるよう、広く知られたビルであることも条件の一つでした。ビジネス経験を積まれてスキルのある方からすると、「新宿サンエービル」は分かりやすい名前だと思います。西新宿に移転したことでご来社される求職者様のタイプが変わりましたね。また、スキルをお持ちの方からの信頼感がいっそう強くなったように感じます。

― 事業の展開に合わせてオフィスに求めるものは変わりましたか。

求人広告のみ行っていた際はお客様のご来社される機会が少なかったのですが、今回のオフィスは人材紹介を第一に考え、内装が大きく変わりました。新宿サンエービルのグレードに合わせて、求職者様が来られた際の面接ルームやエントランス等もきれいに作っています。


とはいえ、やはりオフィスに求めるものは社内向けの部分が強いですね。

僕がディップに勤めていた当時は泉ガーデンタワーの高層階に通勤していて、そこで働いている自分が誇らしく、気分の高まる職場でした。その嬉しさが強く残っているので、社員達にも同じような思いをさせたいと思っています。
憧れの家に住みたいのと同じ感覚で、今は「この窓から見えるタワーオフィスの高層階に入ろう」というのが社内の合言葉ですね。

実はこちらのオフィスに入って1年ほどですが、すでに手狭になってきたので次のビルに移転する話がありました。けれど社内会議の結果、ひとまず同じビル内で増床して、ある程度会社が成長した後にタワーオフィスへ移ることに決まりまして。西新宿の窓から見えるビル群は皆が共通で持てる目標で、オフィスに対して夢を持ちながら日々の業務を頑張っています。


― 今後の展開で、さらにどのような機能をオフィスに求められますか。

今回、下のフロアを増床することで2フロアになりますが、コミュニケーションが取りづらいなどといった理由であまり良くないと思っております。本社機能としての東京オフィスは、やはり一つのフロアに収まるような大きなビルであり、ハイグレードであることが今後の希望と展開です。
先日名古屋に支社を出させていただき、来年は大阪にも構える予定ですが、全国展開をしていく中でもやはりアクセスだけでなく、街並みやビルのグレード、ワンフロアで稼働可能かといった、社員のモチベーションが上がる物件であることを重視し、求めていきたいと思います。


― 新宿サンエービルに入居するにあたり、心に残っているエピソードは何でしょうか。

今回の移転は、営業担当が小林さんから野村さんに変わったばかりという状態でのスタートでした。これまで小林さんと重ねてきたようなコミュニケーションが取れていない中、無理難題を僕がお願いしたこともありましたし、野村さんがこちらの希望を受け入れ過ぎてしまい伝えてくれなかったこともあって。
当初はお互いにぶつかれなかった部分があったように思います。けれど、お付き合いをしていく中で次第に関係性が近くなり、契約させていただいた時にはとても近くなれたことが非常に思い出深いです。


これから野村さんに求めることは、今以上に仲良くすることです。対ビジネスのお付き合いはもちろん大切ですが、「最近どうですか?」の一言だけでも良いので、もっと踏み込んでいただけたら嬉しいですね。

今後予定している移転も御社にお願いすることしか考えていないので、だからこそ、野村さんとは密接で良好な関係でいたいと思います。

― 仲介業者に対して「仲良くしたい」と言っていただけたことはとても嬉しいですし、そのような関係を築きたいと考えてくださる方は少ないと思います。髙﨑社長の人脈が今の状態に至っていることに納得しました。


金本社長をはじめ、オフィスナビさんにはとても良くしていただいています。お互いに利益のある関係はもちろん重要ですが、それとは別に30年50年続いていく関係を作りたいですね。広告代理店、人材紹介事業でも同じですが、先方との関係が単発で終わることはありません。オフィスナビさんとも「数ある不動産仲介業者の中の一つ」ではなく、「いつもお願いしている仲の良い会社さん」という感覚でお付き合いさせていただく方が私には合っているようです。


今ここにある関係は、僕と金本さんが一企業の代表である限り、ずっと続くことが当たり前だと思っています。そのような前提があると、この契約は私に任せてくださいとか、内容によっては自社を通さずに進めましょうとか、ざっくばらんにお話が出来ますし、気持ち良いですよね。金本社長や野村さんをはじめ、オフィスナビさんはそういう方達だと思います。何が何でも自分がやろうとする営業では、また少し違う関係になっていたでしょうね。


金本:お客様と長く続く関係を築くには、社員が長く勤める会社でなければ実現できないと考えています。人材系の企業様は従業員の定着率が低い傾向ですが、御社は非常に高いですね。

事業を立ち上げたばかりのころは労働環境が悪く、当社の定着率も良くありませんでした。けれど、やはり人を残さなくてはいけないという根本的な部分に気がつき、「オフィスが狭くなるくらい社員の定着する会社にしよう」と。

バランスを見ながら労働環境を改善していった結果が今に至りますが、当社のような売り手市場でこの離職率の低さは珍しいと思います。退職したとしても結婚を機になど、仕事が嫌で辞める人間はほぼいなくなりました。こんなに変わるのか、と自分でも驚いています。具体的には、新規開拓の営業がどうしても難しくなったなら内勤の事務を勧めたり、人員の空きが無ければ新たな仕事を作るように提案するなど、ジョブローテーション制度を引いています。
仕事が本当に辛くなって辞める前に、一言を言えるような環境を作りたいですね。


― 金本:御社の離職率は、新規開拓営業がメインの企業として驚異的な数字だと思います。社員達は今の仕事で芽が出ていなくても、違う場所で必ず活躍できますからね。とはいえ、御社のように会社として一人ひとりに光をあてることは難しいことだと思います。


確かにそうですね。そのために事業を拡大している部分はあります。
営業マンが増えれば内勤の仕事が増えます。内勤の人員を増やすためにも営業マンを増やして人件費を確保しなくては…という感じで(笑)。社員達のために成長と拡大にストップはかけられませんね。

これまで「会社や仕事は好きだけれど、仲間に迷惑をかけるので辞めるしかない」という社員もいました。そのような人間が残って違う部署で活躍していることはとても嬉しく、現在のような体制にして良かったと思います。


― 金本:会社の成長として非常に理想的なかたちだと感じます。営業経験のある方が内勤だと、営業の仕事や気持ちが分かるでしょうし、結果的に良い組織になりますね。

正にそうです。当社の人事責任者はもともと営業で活躍していた人間が務めていますが、そのメンバーは仕事をよく理解しているので、営業に向いている人材の見極めに長けています。彼女ひとりがいるおかげで、今も新卒を10人以上採用することが出来ていますし、本当に助かっています。


- 固有のデスクが無いオフィスルーム。社員様はノートパソコンと一緒に、その日によって好きな席に座ります -


― 髙﨑社長が感じられるオフィスナビの魅力とは何でしょうか。

ストレートに言ってしまうと社長のお人柄と、小林常務の人間力と、野村さんの営業センスです。提案一つに関しても、物件のことをよく調べてくださいましたし、当社を自分のことのように考えてくださいました。人柄が良くて一生懸命でも価格が高かったり、その逆というケースはありますが、オフィスナビさんはサービスの質も価格も、非常に高いパフォーマンスを出してくださいました。すべてが魅力でしたね。


- シーズンごとに変わるエントランスのお花 -

結局のところ、その会社を好きか嫌いかかもしれません。
営業マンはもちろんですが、それ以上に重要なのは会社のトップがどのような考えを持っているかだと僕は思います。僕は金本社長のお人柄が好きで、これからもお付き合いさせていただきたいと思っているので、社長の想いを持ってきてくださるような担当の方だと嬉しいですね。

facebookを通じてオフィスナビの皆さんが集まって会議をされている様子を拝見しますが、やっぱり外から見ていても良いですね。そうやって、会社のDNAを皆さんで共有しているのだなと感じます。

会社が好きだし、一生懸命だし、リーズナブルだし。断る必要がないですね(笑)。

― 野村に一言お願いいたします。

僕と野村さんの関係も1年で終わるものではありませんし、定年までオフィスナビさんに勤められるのなら、これから30年、40年というお付き合いになると思います。やはりビジネスだけでなく、もっともっと近しい関係になれたら良いですね。当社も10年後まで今のオフィスにいる予定はなく、年ごとにステップアップしていきたいと考えています。移転のご依頼ができるよう、win-winな関係でいられるよう頑張りますので、仲良くして損はしないと思いますよ(笑)。


もちろんビジネスありきですが、関係性を大切にしたい僕の性格があるので。気を使わずにご連絡いただければ嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

― ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします!


インタビュー・文・写真/オオツミオ


■ 株式会社プレシャスパートナーズ
┃ 東京本社:東京都新宿区西新宿1-22-2新宿サンエービル 12F
┃ 名古屋支社:愛知県名古屋市中村区名駅4-24-16 広小路ガーデンアベニュー 4F
┃ 会社サイト : https://www.p-partners.co.jp/

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