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オフィス移転企業インタビュー オフィス移転の目的やその効果を企業経営者に徹底取材!

小室 雄一 様

株式会社ルミカ

取締役 小室 雄一

新木場の「木場」とは、貯木場のことである。
かつて隅田川河口にあった木場に代わり、「荒川に設けられた新たな木場」として新木場が生まれた。

現在では長い丸太をそのまま輸入することは少なく、かつてのように多くの木材が海に浮かぶ光景は見られない。しかし、近隣には今でも木材関連の会社が軒を連ね、小島によって南北に分かれた貯木場は機能し、通りには木の香りが漂う。

このような佇まいから、新木場は2001年 環境省の「かおり風景100選」に選ばれた。


駅前に竣工した木材会館は「木材の町、新木場」を象徴するようなオフィスビルだ。天井に檜、床にはナラ材というように、無垢の角材がふんだんに用いられている。室内とテラスの間には大きなガラス窓があり、「テラスやエレベーターホールを大きな縁側のように」というコンセプト通り、非常に開放的であり、まるで木の中で働いているような空間になっている。

JIAの日本建築家協会賞をも受賞した木材会館。
この素晴らしいオフィスにご入居された、株式会社ルミカ様を訪問した







株式会社ルミカのはじまり


― 事業内容をお伺いできますか。

化学発光体を中心とした光の商品メーカーです。

― 御社は1978年に発足した研究「ルミナスプロジェクト」が始まりとのことですが、具体的にどのような研究なのでしょうか。

化学発光体を小型化して、実用化の可能性を見出すために立ち上がったプロジェクトです。

化学発光体とは折ると光りだすスティックで、1960年代アメリカのアポロ計画において、「宇宙空間の中でも絶対的に安全な光」として生まれました。宇宙という人類が経験したことの無い空間で、例えば電気はスパークする恐れがありますよね。このような事故を確実に防ぐために作られたのが化学発光体です。(http://www.lumica.co.jp/support/shikumi.html)

化学発光体は軍事用や宇宙開発用に開発されたものなので、一般の人々にとって実用的な光ではありませんでした。大きさは開発当初から今のペンライトと同じですが、当時はライブやコンサート会場での利用がなかったので…。そこでこの光を実用化するものとして考えられた製品が「ケミホタル(http://www.lumicashop.com/products/detail174.html)」でした。

― 今回、お話をお伺いした取締役 小室様 ―

当時はLEDはもちろん、ボタン電池のように小型化された電池は無く、単三電池が簡単に入手できる電池としては最小でした。つまりどれだけ「小さな光る製品」を作ろうとしても、単三電池以下の大きさには出来なかったんです。

化学発光体は電気と違いオン・オフの切り替えが出来ませんし、使い捨てです。光の強度も電気に比べたらそれほど強くありません。でもサイズを小さくすれば、電気が使えない用途で利用できるのではないかと当社では考えました。


そうして小型化した化学発光体を、夜釣りをする際の「浮き」のマーカーにした「ケミホタル」が生まれました。魚がかかった時に沈む目印ですね。使い始めの明るさのまま4時間ほど発光し続けます。1979年の発売以来、ほとんど変わらずこの形で作っています。

当時、夜釣りは今のように道具が流通していなかったので、行う人は極めて少数でした。けれども大きい魚は夜の方が釣れます。漁師や釣り好きの方はそれを知っていたのですが、夜の海は本当に真っ暗で何も見えませんし、そもそも道具が無かったので気軽に出来ない状況でした。当社が「ケミホタル」を開発したことによって、釣具市場に「夜釣り」というマーケットが生まれ、それに伴い道具が普及し、一般の方が気軽に出来なかった夜釣りが一気に身近なものになったんです。

― ルミカ様の製品から新しいマーケットが生まれたのですね。素晴らしいです



― 軽く折り曲げ内部の筒を割り、2種類の液を混ぜて光らせる仕組み ―



社会・社内環境への取り組み


― 御社は釣り場のクリーンアップ活動や稚魚の放流など、CSR活動も積極的に行われていらっしゃいますね。

はい。これは代表の考え方です。釣り場によってはゴミが多く落ちている所もあります。それが原因で釣りが禁止になってしまっては残念なので、釣り場清掃といった取組みを行っています。

また、2年前に合併した企業が福島にあるのですが、そちらを代表が視察している最中に東日本大震災が起きたんです。僕たち自身が大きな地震を経験したことや、震災直後の数日間 代表が地元の方々にお世話になったこともあり、復興支援には積極的に参加していかなければいけないと考えています。

この活動によって我々の価値観は変わりましたね。何のために会社があるのか、何のために事業を行うのか。様々な意見がありますが、やはり会社は「社会のもの」で、社会的責任を全うしなければいけないと思っています。特に代表が現地で震災を経験したということが、社内の価値観に大きく影響しているように感じます。

― なるほど。

「一般事業主行動計画」をHP上に公表されているのを拝見して、長く働ける環境作りにも積極的な印象を受けました。

※一般事業主行動計画:子育てをする労働者の職業生活と家庭生活の両立を支援するための計画。子育てをしていない労働者も含めた、多様な労働条件の整備を行うために企業が策定する。

当社の社員はこれまで中途採用ばかりでしたが、3年前から新卒採用を始めました。募集をかけるにあたり、会社のあり方等、改めて色々と考えさせられましたね。

親御さんが大事に育て、大学まで卒業させられたお子さんを、我々 採用側はお預かりするのですから。それに初めて経験する会社は、たとえ彼等が転職したとしても、その後の人生に大きな影響力を持ちます。このことを踏まえ、きちんとした教育制度や職場環境を作るために取り組んでいます。説明会などで学生さんを前にお話させていただくのですが「果たしてこの内容は本当だろうか」と、いつも自問自答ですね(笑)。実際に入社された際「こんなはずではなかった」と失望させたら嫌だな、と思います。

当社は基本的には自由な社風で、ある程度の失敗も容認して、伸び伸び経験させたいと考えています。日頃から社員や説明会に来られた学生さんには「会社は自己実現の場所」だと伝えていますし、若者が「この会社で働きたい」と感じる会社にしていきたいですね。

― 素敵ですね。新卒で入社した方々の、その後の将来も視野に入れて運営されていらっしゃるところがとても魅力的です。

ありがとうございます。新卒採用の一期生が今年で3年目になるのですが、力を付けて戦力になってきているんですよ。それに比例して会社の業績も伸びていて。会社を成長させようと思ったら、やはり新人を育てることが一番なようです。彼等の付けた力によって会社全体のボトムアップを実感しています。

― 新人だった皆様を最初から見ている立場として、彼等の力が会社を成長させていく様子は、とても楽しいでしょうね。

そうですね。頼もしいです。

ルミカの商品開発


― 日本で唯一ハロウィン商品に特化した会社、(株)ルービーズ・ジャパン ―

― ケミホタルをはじめ、非常に品数が豊富ですが、今は何種類ほどあるのでしょうか。

どれくらいだろう…。ルミカの子会社に(株)ルービーズジャパン(http://www.rubies.co.jp/)というハロウィンの商品を扱っている会社があるのですが、そちらだけでも5,000~6,000種類あります。

光の製品を扱う、メーカーとしてのライティング事業、 輸入雑貨がメインのディライト事業。ディライト事業は一部メーカー的な動きもありますが、主に商社的な動きをしていて、海外にある外部の工場やメーカーから雑貨を仕入れて販売します。

そこまで含めると1万種類はゆうに超えているかと思います。把握しきれませんね(笑)。こういった事業の幅広さはリスク回避になっておりますが、意識的に展開してきたというよりは、自然派生的に広がっていきました。


当社の代表の言葉で言うならば「セレンデピティ」ですね。目的に向かって研究や開発を行う中、途中で思わぬ場所から掘り出し物を見つけ、そこから派生して事業が多角化していく感じです。釣具のケミホタルから始まって、お祭りやコンサート、ブライダルというふうに、1つの化学発光でもいろいろな分野で販売可能になりました。そこから更に広まり、例えばブライダルなら化学発光の他にLEDの光も扱っています。お客様から求められるものがあれば、そこからまた新しく開発していくスタンスです。

僕たち自身も自分たちの技術を突き詰めていく中で「こんな使い方もある」という発見をしたり、「こういう利用はできないだろうか?」と常にチャレンジしています。



― キャンドルサービスの新しい形、ルミカセレモニー。幻想的な光を放つ液体がパーティーを彩ります ―


― 技術を活かして全く異なる業界にも積極的に展開されていく、柔軟な発想が素晴らしいと感動いたしました。社員様の間で普段から活発にアイデアは飛び交うのですか?

そうですね。商品開発のミーティングは日常的に行っています。以前は3階建ての自社物件にオフィスがあり、部署ごとにフロアが分かれていました。そちらではやはり、コミュニケーションの取りにくさや情報の共有不足を感じていました。今回の移転で皆がワンフロアにまとまったので、「ちょっといい?」という気軽さでミーティングを始められる環境になりました。

― こちらのオフィスに移られてから生まれた新商品はありますか?

商品開発は毎日のように行っているので、色々ありますね。 成型品になると型を起こす等の過程が入るので、仕様が決まってから発売まで半年ほどかかりますが、常に100~200ほどの案があり、開発を進めている状態です。それらの中から「今月はこの3つ」という感じで商品化しています。

― 気軽に利用できるミーティングスペースは開放的な雰囲気 ―

― 入社2、3年目といった若い社員様の案が商品化されることも多いですか?

はい。話題になった商品の1つにペンライトがありますが、こちらは入社1年目の社員が開発しました。型を作るところから始まる製品は専門知識と技術を持ったスタッフが時間をかけて開発しますが、それとは別に、営業の発案で既製品をアレンジした商品も多く出ています。

こちらは入社1年目の社員でも管理できますし、営業はお客様の声を直接集められるので、そこからマーケティングをしてアイデアを固めていく方法を取っています。

― なるほど。会社の中の空気が常にアクティブな感じですね。



― 御社は海外展開の歴史も長く、アメリカ・スペイン・中国等に支社、子会社がございますが、そちらでも光の事業を行われているのでしょうか。

はい。これまでアジアが製造拠点、欧米は販売拠点という位置づけでしたが、今年からはアジアに向けた販売にも力を入れます。子どもが成長する過程の中で、化学発光体の光に興味を示す時期が、一度は必ずあるようです。海外の浜辺や公園で光らせると多くの方が興味を示して集まるんですよ。具体的に、今はインドネシアで現地生産・現地販売の体制を整えている状況です。

― 販売する製品は日本と同じですか?

いいえ、日本の製品とは少し異なり、現地に合わせて変えています。

― 化学発光体は宇宙でも地球と同じように光るのでしょうか?

はい。発光時間も同じです。ちなみに光の強度と発光時間には相関関係があるので、弱い光ほど長時間発光させることができます。

コンサート用のペンライトには発光時間が5分タイプのものから10時間光るものまであるのですが、5分タイプの製品を販売した当初は、正直なところ、こんなに売上が伸びるとは思いませんでした(笑)。

営業から「5分で良いから強烈に光るライトが欲しい」という話がきたときは、それまで10時間光っていたものを5分にまで短縮して、果たして売れるのだろうかと半信半疑でした。

ところが販売してみたところ、大ヒットで。コンサート等における5分は1曲の長さとほぼ同じなので、曲ごとにペンライトの色を変える演出が出来るそうです。1回のコンサートで何本も利用してくださるので出来るだけ価格は抑えて、長時間発光するものより安価にしています。


価格設定などにおきましてもユーザーの声を参考にしつつ調整していますね。

― 発光時間や機能など、種類が豊富なルミカライト ―


多様な事業展開


― このような製品の他に、とてもユニークに感じた事業が「九州釣り情報(http://www.q.turi.ne.jp/)」という情報サイトの運営でした。

釣り人はやはり「今、どこで何が釣れるのか」という情報を求めています。そうであれば、できる範囲で当社も情報を提供しようという企画が社内で持ち上がり、始まりました。当社は日本全国の釣具店に納めていて、随時営業がラウンドしています。やはり釣具屋さんは地域ごとに旬な情報を持っているんですよね。お取引を通して営業も釣具屋さんと仲良くなるので、そうしていただいた情報をリアルタイムに反映させています。

― なるほど、営業さんが。社員様には釣りをする方が多いのですか?

ところがそれほど多くないんですよ(笑)。釣りに熟知した方々が多い釣具業界の中、当社は少し珍しいようです。

― そうなんですね(笑)。けれどそういった環境がまた、新しいものを生みやすいのかもしれまんせんね。

― ルミカ様は多方面でご活躍されていらっしゃいますが、2011年に「(株)ルミカライフ」を設立されたということで。こちらはどのような事業なのでしょうか。

色々と商品開発を進めていくと、もっともっと多くのことに挑戦したくなるんですね。


例えば建築や食品のように、従来のルミカには無い商材も積極的に扱いたいと考えていています。ルミカライフでは、そのような製品の研究開発を行います。

また、東北支援を始めたのが設立と同時期でしたので、復興活動も担当しています。ルミカライフは福岡県にあるのですが、現地の状況を知った上で活動するために実際に社長自ら東北へ行き、「パオ」というボランティアの為の宿泊施設を建てる等をしています。ルミカではそういった活動を全面的にバックアップしています。利益目的ではないので収入はありませんが、もし、立てた小屋を見た誰かが興味を示してくれたら嬉しいなぁ、とは思います(笑)。

― 素晴らしい活動ですね。新製品開発の可能性も含め、これから楽しみな事業です。

そうですね。ここから何が生まれてくるか分からないので、「挑戦したいことがあれば否定せずにやってみようという」スタンスです。

ルミカ様の商品について


僕は福岡で入社して、アメリカでの店舗立ち上げや、ログハウス事業などの経験を経て、ケミホタルの販売促進を担当しました。東京に来てから8年になりますが、その前は大阪勤務でした。釣り具やブライダル市場は大阪がメインで、祭り市場も大きいです。

以前は大阪が売上げの中心にありましたが、量販店に商品が並び、テーマパークと提携した事業の成長に伴い、近年では東京に移ってきました。ちょうど今年は取引先のテーマパークで開園記念のイベントがあるので、当社でもいくつか商品を納めています。

― なるほど。テーマパーク用にはどのような商品を作られているのでしょうか。

細長い形の化学発光体をベースにしたネックレスは以前からありました。光るお菓子ケースを作ったことをきっかけに、フード系の商品も増えましたね。

(株)ルービーズジャパンでは光るアメを作っています。先端が光る棒付きのアメで、口に入れたときに頬が光るんですよ。


フード関連の他にも色々販売しましたが、最近では化学発光体が珍しくなくなってきたので、LEDを使用したグッズが多くなってきました。例えば点灯すると文字や絵の浮き上がるライト等がそうです。こちらは浮き上がる絵が一種類だけではなく、点灯時間によって変わるよう、中の基盤を開発しました。大阪にある大きなテーマパークともお取引がありますが、開発、製造は東京で担当しています。先方へのプレゼンテーション等も東京の営業が大阪へお伺いして行っています。


― こんなに複雑なプログラムが小さなグッズの中に入っているんですね。素晴らしい技術です。夢のある商品を開発する機会がますます増えて、社員様は喜ばれているでしょうね。

そうですね。特に新卒の子たちは「こういう仕事がしたい!」という希望を持って入ってきます。けれど、一番シビアな仕事が実はこれなんです(笑)。華やかな仕事ほど、品質やスケジュール管理に至るまで、質の高いものを求められます。

― なるほど。やりがいのある仕事ですね。

― エントランスには、キャラクターの等身大フィギュアが ―


移転について


― 移転のお話をお伺いできればと思います。今回、オフィスを探されることになった理由をお聞かせいただけますか。

まず一番に、人が増えたことです。10年前の東京支店は5,6名でしたが今では10倍に増えました。当初は問題なかったのですが、今の状況ではコミュニケーションが取りにくく、働きやすい環境とは言えないな、と感じるようになりました。

また、こちらのオフィスは駅の目の前にありますが、以前は歩いて10分ほどかかっていたので、営業活動の負担を軽減したいと考えていました。加えて「お客様を呼べるオフィスを作りたい」と思っていたこと、就職活動で学生の皆さんが会社を選ぶ際、おそらく環境も重要視されているでしょうから、彼らに胸を張って見せられるオフィスが欲しかったこともあります。

― 確かにリクルートにおいてオフィスの顔は影響しますね。

― 「Café&Bar SHIRO」の名前は、代表 原田様のファーストネーム「SHIRO(士郎)」が由来。大きな窓から空が見える開放的なスペースには、原田様のポケットマネーでご用意された、お酒やおつまみが並びます―

当社代表の言葉で、「ユーザーにルミカのファンになってもらうために、まず、ここで働いている人間が自分たちの会社を好きにならないと実現しない」というものがあります。

ですから、社員自身がルミカのファンになる環境を作るように心掛けています。

その中の1つとして今回は社内にbarを作りました。会社から軽食やお酒を用意して、社員は自由に利用しています。普段はお店でする食事をこちらでとることで、普段とは違うコミュニケーションが生まれたり、そこからまた新しい何かが出来れば良いなと考えています。


― 広いテラスも素敵ですね。

今は4月ですから、これからの季節が気持ち良いでしょうね。スカイツリーや東京タワー、富士山が見えます。レインボーブリッジはこちらのフロアですと先端部分が見えますね。夜は夜景がきれいですよ。そういえば先日、階上にあるホールに全社員が集まり社員総会を行いました。大きなホールがあったこともこのビルを選んだ理由です。

― 事務所を移されたことで、社員様は今まで以上に働くことが楽しくなられたのではないでしょうか。

はい。今後もそういうオフィスにしていきたいと思っています。事務所を移転することで、僕の中では社員がここへ通うときの服装を変えたかったし、歩き方を変えたいと思っていました。まずはそれがしたかったんです。

― 実際に変わられましたか?

変わりましたね。移転する前よりお洒落になって、胸を張り、さっそうと歩いて。意識が変わったように感じます。余談ですが、こちらはドラマの撮影で頻繁に使われる建物のようです。そのような場所に僕たちは勤めているわけで、今回の移転をきっかけにオフィスへの誇りが生まれたのは良いことだと思います。



― スカイツリーと東京タワーが見えるテラス ―



移転時のエピソード


(浜野) ― 初めてお問合せいただいた物件がまさにこの木材会館ビルでしたね。オーナー様とのやり取りを綿密に行い、ルミカ様のご希望と賃貸条件の調整をつけたつもりだったのですが、いざ申し込んでみたら、実際の条件との差があまりにも大きくて驚いたことがありました(笑)。


ありましたねぇ、そんなこと。

(浜野) ― ご希望の新木場は物件数が少ないエリアなので、ルミカ様のご希望にあったオフィスが他に無くて。新木場がベストなのはよく分かっていたので心苦しく思いつつも、すぐに代替物件をご用意してご内見いただきました。ルミカ様の業績は素晴らしいので、どこのオーナー様も是非入居して欲しいという状態でしたよ。魅力的な条件を数多く出してくださいました。


そのように別のエリアで探していたら、ふいに「当初の希望に近い条件で木材会館に入居しないか」というお声がかかり、最終的にこちらで決まったんですよね。


豊洲や東陽町を見て回りましたね。候補の物件がいくつか出てきたタイミングでした。木材会館は良いビルですし、代表がこちらをとても気に入っていたので嬉しいお話だったのですが…。浜野さんに色々と動いていただいていたので申し訳なくもありました。

(浜野) ― これだけ大きな企業様なので、豊洲や東陽町の大手オーナー様は本当にご入居いただきたかったご様子でしたよ。それぞれのオーナー様と交わす条件交渉は複数回にわたりましたし、進捗を確認する電話が何度もありました。

― 時間をかけてくださった先方には申し訳ありませんでしたが、ルミカ様が一番ご希望されるオフィスにご希望の条件でご入居できたので、個人的には良かったです。これまでと違うスタンスで交渉ができたことも、僕自身 良い経験になりました。


そう言っていただけると有り難いです。本当に社員全員が今回の移転を喜んでくれました。もし豊洲や東陽町のように駅が変わると、不便になる人間もいたと思います。駅を変えずに通勤時間が短縮して、その上キレイな建物で。新しいオフィスに対する不満は聞いたことがありませんね。「もう前のオフィスには戻れません」という冗談を言う者もいるくらいです。皆が喜んでくれたこと、それが何よりも印象深い出来事です。

― 移転をご担当された小室様にとって、何より嬉しい反応ですね。

そうですね。

― 最後にご担当させていただいた浜野へ一言いただけますでしょうか。

本当にお世話になりました。浜野さんは機動力がある方です。全ての仕事が早いんですよ。日頃から「誠意を見せよ」と、部下にも僕自身にも言いますが、この「誠意」とは何かというと、スピードなんです。誠意を伝えるにはスピードが一番強い武器だと思います。

― 新木場駅の目の前にある木材会館ビル。移転前、駅からオフィスまでの道のりは10分ほどだったそうです ―

(浜野) ― ありがとうございます。ご提案をする中で、お電話ではなく直接お会いしたいと思ったとき、小室様は毎回丁寧にご対応してくださいました。 僕も非常に進めやすい状況で仕事をさせていただきました。感謝しています。

いえいえ。あちこち色々な物件を見て回るのもけっこう楽しかったですよ(笑)。


― 私達も代表から「スピード」と「誠実さ」について度々言われております。このように、心掛けていることがお客様に伝わっていると実感出来て嬉しいです。今日はとても楽しかったです。長時間、色々なお話をありがとうございました!


■ 株式会社ルミカ
┃ 東京支店  : 東京都江東区新木場1-18-8 木材会館5F
┃ 会社サイトhttp://www.lumica.co.jp/

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