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オフィス移転企業インタビュー オフィス移転の目的やその効果を企業経営者に徹底取材!

須田 健太郎 様

株式会社フリープラス

代表取締役 須田 健太郎

大阪市北区堂島。

中央に南北幹線の四つ橋筋が通るこの街は、江戸時代より新地や蔵屋敷として栄えてきました。 現在ではその四つ橋筋を中心に高層ビルやホテルが数多く建設され、大阪経済の主要都市として発展しています。

大企業の本社や支社が集まるオフィス街として成長する街、堂島。 こちらに位置するオフィスビルへ約1年前に入居をし、この度増床移転をなされた株式会社フリープラス様を訪問しました。



世界中の人を幸せにする企業を創ろう」。日本の原動力となる事業をはじめたキッカケ


― 御社の事業内容をお伺いできますか。

訪日旅行事業とインターネットメディア事業をしています。訪日旅行事業では海外の旅行会社様とお取引をし、日本旅行に来られるお客様の受け入れをしております。日本国内のホテル、バス、レストランの手配やツアーの運行管理、トラブルへの対応など、ツアーにおいて日本で行われることの全てを当社が請け負います。
インターネットメディア事業はSEOと「JAPAN TIMELINE」という自社メディアの運営を行っております。

― 「成人式に感じたことをきっかけに、大学を中退して起業の道にシフトした」というエピソードを伺い、とても印象的でした。「偉大な結果を残したい」という想いのもと歩まれたそうですが、そのような目標はいつから抱かれたのでしょうか。

‐㈱フリープラス代表取締役 須田様‐

成人式の夜です。
急に「このまま死んではいけない」と思いました。

僕たち人間の身体は命が終われば腐り、脳も消えてしまいます。 自分の脳を満足させるために生きている、という人は多いかと思いますが、そうして満足させた脳だってやがていつか無くなります。

自分のためだけに生きることを無意味に感じ、だったら、大勢の人の脳が満足する何かをしよう、僕が死んでも世界中の人を幸せにするような企業を創ろう、 この世界に偉大な結果を残そうと思ったんです。

― 発想力・行動力など、須田社長はとてもユニークだと感じています。どのような子供時代を過ごされて今のような発想力や行動力が育まれたのか気になります。

3才から5才、8才から9才の頃はインドネシアのジャカルタに住んでいました。支店があるので3日前も向こうにいましたよ。年齢によって子供時代の過ごし方は全く違いましたね。インドネシアに住む日本人の多くは、家にお手伝いさんがいて、出かける際は運転手が送迎してくれるような生活で、僕の家もそうでした。日本にいるときは生き物が好きでたくさん飼っていて、虫取りをすることも多かったです。

地図を見て「近くを流れる川が京都につながっている」と気がついたら、そのまま自転車で京都に行ってしまうような子供でした(笑)。自転車では奈良、和歌山、淡路島へも行きましたし、家にいるよりは外にいるほうが好きでした。

― なるほど(笑)。とても行動力のある少年だったのですね。

― 事業を始められる際、3つの条件(「B to Cであること」「即海外展開」「日本の原動力になる事業」)を満たすものとして訪日旅行事業を選ばれたそうですが、「日本の原動力になる事業」という条件をあげられたのは何故でしょうか?

‐スタイリッシュな名刺。裏には会社概要の他に、好きな音楽なども‐

GDPが世界2位だった日本は2011年1月、中国にそれを追い抜かれます。僕は「日本経済は世界2位」と教えられて育った世代なので自国に対する誇りを持っていましたし、それ以前から3位に転落する話が出てはいましたが、やはり信じられませんでした。

特にショックだったのが、「日本のものづくりの技術は世界1位」と言われていたはずなのに、液晶パネルの世界シェアにおいて日本のシェアは10%しかないと知ったときでした。人口減少が続いていることもあり、今後、経済が劇的に伸びる可能性は低いように感じます


‐大きなパネルに入った理念と使命‐

「これはいけない」と思いました。
目の前で日本が崩れ始めている気がして、日本人として自分の国を何とかしたいと思いました

僕たちが平和で豊かに暮らしていられるのは、今まで必死に働いて日本を経済大国2位にまで成長させた先輩たちのおかげです。
僕は幸い経営者なので、新しく事業を始めるのなら、この国を元気にするものでなければと思い、「日本の原動力になる事業」を条件に入れました

日本の未来を創るのは僕たち世代なのに、それに対して何も活動をしていない若者は多いように感じます。僕の力は今はまだ小さいかもしれませんが、それでも自分がやらないと、と思っています。


― なるほど。

人をしあわせにすることが好きです。サービス業が好きで、サービス業によって誰かがしあわせになる、それを世界に増やしたいと思っています。「僕が死んでからも世界中の人を幸せにする企業を創る」ことが当初からの目標なので、FREEPLUSの社員を通じてお客様をしあわせにしたいですね。


オフィスの条件は「新築」「ガラス張り」「梅田エリア」。そして予定外だったという増床移転の理由とは


― オフィスの話題に移らせていただきます。今回は「マニュライフプレイス堂島」内での増床移転でしたが、前々回にこちらへ移転された経緯をお聞かせいただけますか

前々回はオフィスが手狭になったことが移転の理由です。本来は6名ぐらいで使う広さのオフィスに15名以上はいました(笑)。社員が増えてもデスクが置けない状態になってしまい、移転しようと。

‐カラーが統一されたオフィス。お洒落です!‐

その際、オフィス選びの条件として何をあげられたのでしょうか。

「新築」で「ガラス張り」です。こちらのビルは2008年竣工で、その年の5月に未入居の状態で僕たちが入りました。仕事のモチベーションにも繋がるので、お洒落なオフィスであることを重視しました。

毎日気持ち良く出社するために、新築でガラス張り。 そして梅田。

― 「梅田エリア」ですか?

大阪は北側、特に梅田が好きです。土佐堀川の先が南側になりますが、オフィスを探していただく際、担当の山尾さんに「淀屋橋からは向こう側へは絶対に行きません!」と伝えたくらい(笑)。若いときからよく来ていて馴染みがありますし、街の雰囲気が好きです。

また、大阪の中心部は梅田です。南側には外観が良くてリーズナブルな物件もありますが、やはりオフィスを構えるのは大阪経済の中心地に、というこだわりがあります。「新築」で「ガラス張り」で「梅田」。条件として非常に厳しかったと思います。

― 現在のビル「マニュライフプレイス堂島」にご入居された際のエピソードをお願いいたします。

実は当時はこちらではなく、他社さんからご提案いただいた別の物件が第一希望でした。増床前のオフィスは32坪でしたが、もっと小さい坪数を探していたんです。第一希望だった物件は23坪で新築、ガラス張り、そして梅田。予算的にもぴったりでした。けれど、申込みを入れようとしたタイミングで他のテナントに決まってしまって。
他に条件に合う物件が全く無かったので焦りました。そこで改めて検索したところ、オフィスナビさんを見つけてお問合せしたんです。

山尾さんからご紹介いただいた物件の中にこちらのビルがありましたが、広さも賃料も、当時の僕らにとっては背伸び案件でしたね(笑)。いろいろ厳しかったので決めかねていましたが、他に希望に沿ったオフィスはありませんでした。しばらく考えた後、改めて役員と内見をしてこちらに決めました。

結果、こちらに決めて正解でした。堂島はブランディング力のある土地で、東京に例えると丸の内にオフィスを持っている印象でしょうか

同業他社の多い本町や阿波座エリアに比べると新しい街なので、お取引先の方が堂島にいらした際は、他社さんのオフィスがある街の雰囲気との違いに驚かれます。広さも半年で32坪が手狭になるほど会社は成長しましたし、ご覧のように綺麗なビルです。入居してから約1年3ヵ月、こちらに決めてとても良かったと思います。

― その後 増床のために同じビル内で現在の64坪のフロアへ移られましたが、他のビルへ移転する選択肢もある中、今回もこちらにされたのは何故でしょうか。

「次に入居するのはグランフロント大阪」という計画があるからです。マニュライフプレイス堂島の次は、2016年にグランフロント大阪。ですから、その間で他のビルに入る概念はありませんでした。ちなみに、当初の計画に今回の増床移転は無かったんですよ。予定外に人が増えました。前々回の移転時は19名だった社員が、現在のフロアに移る直前には60名になるまで会社が成長していました。


デザインから携わって作ったこだわりのオフィスは「お客様に感動していただく場所」


― オフィスが人に与える影響には何があると思われますか?

‐特注の西陣織が貼られた天井‐

社員に対しては「誇り」だと思います。

先週も一人の親御さんがご来社されましたが、「子どもが立派なオフィスで働いている」と思ってもらえると、本人も会社や自分に誇りを持てると思います。また、当社は社内環境にもこだわっていて、そのように質の良いデザインやモノに囲まれて働く環境は気持ちが良いのではないでしょうか。

お取引先からの「信用、信頼」も非常に大事です。当社のような旅行業の特色として、業務内容は企画したツアーに関するバスやホテル等の手配になるので、資産が必要ありません。電話とファックスがあれば成り立つ事業なので、他社さんには1人で経営されている方もおられます。

当社はホテルの方がご来社される機会も多いのですが、それはお打合せと併せて会社の規模をご確認いただくためでもあります。会議室とスタッフルームの間にある壁をガラス張りにし、FREEPLUSはこれだけの規模と人数で経営しているのだとご安心いただけるようにしています。

オフィスの内装も、一流ホテルの方が来られても感動していただけるような、良質なもので揃えています。僕らの理念は「人生に残る思い出をプレゼントする」なので、ご来社いただいた方々に「こんなオフィスは見たことがない」と喜んでいただける内装に作りました。皆さん驚かれますよ。

― 本当に素敵なオフィスですね。驚きました。まずはエントランスでメッセージ入りのパネルをご用意くださったことが嬉しかったです。

エントランスにて。FREEPLUSの「ストーリー」は始まっています‐

ありがとうございます。ご来社してくださる方を歓迎したい私どもの気持ちです。

ちなみに社内の様子は全て口コミで広がっています。私達社員は、SNSやインターネット上でオフィスの写真を公開しません。FREEPLUSのオフィスは私達が自慢するものではなく、お越しいただいた方に感動していただく場所なんです。

― 人の口から「あのオフィスはすごい」と聞くと、見てみたいと思いますね。そのようなスタイルは今回のオフィスからなのでしょうか。


前回のオフィスからです。内装デザインには僕も携わり、とてもこだわっています。お客様をお通しする部屋に限らず、例えばスタッフルームのキャビネットや電話のような備品にいたるまで、すべてに統一感が出るよう揃えています。

ぱっと見たとき「お洒落だな」とは感じるものの、何故そうなのか、さり気ないことなので気付きにくい。そこが大切です。FREEPLUSのイメージは、そういった一つひとつの細かな統一性が作っています。ですから内装を決める際はデザインや素材にいたるまで、僕がすべてをチェックして選びました。

‐プッシュボタンの無い受付の電話。こちらも、お客様を想った「さり気ないおもてなし」の一つ ‐

お客様をお迎えする一連の流れにも、一つひとつこだわりがあります。ご来社して受付を済ませていただいた後の時間、エントランスから会議室へご案内するまでと、お客様に当社のオフィスを楽しんでいただくストーリーを考えてご用意しています。

― 確かにこちらのお部屋にお通しいただくまでの間、「素敵なオフィスだな」とじっくり拝見することが出来てわくわくしました

― お茶をお出しいただく際、メニュー表にあるいくつかの中から選ばせていただけたことも嬉しかったです。


僕が会社員だった頃、営業で会社訪問をしていたら、訪問する先々でブラックコーヒーをお出しいただいたことがあって。僕、ブラックコーヒーが苦手なんです(笑)。そのような経験から、当社のお客様にはお好みのもの、美味しいものをお出しする方が喜んでいただけると思いました。コーヒーにもいくつかバリエーションがあって、実際に僕が飲んでおいしいと感じたものを揃えています。また、社員もメニューと同じものを飲めるようにしています。


‐壁のデザインはエクセルをイメージ。照明と合わせてこだわりの素材を使われています ‐

「お客様に喜んでいただくには何をすれば良いのか?」。五感を研ぎすませて考えることが、大事だと思っております。

― 「お客様の喜ぶこと」に気がついて具現化する。理屈で分かっていても、実際に行うのはとても難しいですね。

ある物事に対して「すごいな」と感じても、「何がすごいのか分からない」という経験はありませんか?例えば僕の名刺は、項目によって文字の色を少しだけ変えています。
でもこの違いを理論的に理解していただく必要はないんです。お洒落だなと「感じていただくこと」が重要です

こういった「小さな違いから生まれる感覚」を一つひとつ積み重ねていくと、やがて大きな感動を生み出します。けれどその違いは説明するものではなく、「感じていただくこと」なんです。ですから、僕たちは敢えてこだわっている内容について説明しません。当社の真似は誰にもできないと思います。

― 具体的に何か分からないかたちで、お客様の感覚をもてなす。素晴らしいですね。


西日本最大のランドマークビルに入居予定の2016年。その頃、FREEPLUSは


先ほどのお話で2年後にグランフロント大阪へ移転される計画とのことですが、会社はどのようになられていると期待されますか。


計画では売上目標をはじめとした、すべての数字を3年後まで出しています。けれど、だいたい計画通りに遂行されませんね。予定通りに進んでいれば、こちらのフロアに増床移転をしていませんから(笑)。

具体的な数字はもちろん有るものの、今後の展開がどうなるのか僕にも分からないです。


オフィスナビの魅力は「営業をしないところ」


― 須田社長が思うオフィスナビの魅力とは何でしょうか。

営業しないところ、こちらの意にそぐわない物件を提案しないところです。オフィスを探す際、他社さんから全く希望に沿わない物件をご紹介されたことがありました。確かにこちらから出した条件は厳しかったのですが、代替案にセンスが無いというか…。
その方にとってメリットのある物件だったのかもしれませんが、僕はそういう考え方が好きではありませんね。オフィスナビさんは僕の希望を汲み取った物件を、きちんと選んでくれたところが良いと思います。


― 最後に、担当の山尾へ一言お願いいたします。


グランフロント大阪、よろしくお願いいたします!


これからも引き続きよろしくお願いいたします。本日はお忙しい中、ありがとうございました!



■ 株式会社フリープラス
┃ 大阪本社:大阪市北区堂島浜1-4-19 マニュライフプレイス堂島 2F
┃ 東京支社:東京都新宿区西新宿7-5-11 ENTERPRISE.1 4F
┃ FREEPLUS Shanghai:上海市 瑞金一路139号 复兴商厦401-36室
┃ FREEPLUS Indonesia:Level 3A Wisma Metropolitan Jl. Jendral Sudirman Kav. 29 Jakarta 12920
┃ 会社サイト : http://www.freeplus.co.jp/

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