1. トップページ
  2. オフィス移転 成功企業インタビュー
  3. 株式会社いまじん白揚

オフィス移転企業インタビュー オフィス移転の目的やその効果を企業経営者に徹底取材!

取締役副社長 津坂 富浩 様

株式会社いまじん白揚

取締役副社長 津坂 富浩

名古屋市中区、大須商店街。ここは、萬松寺・大須観音といった観光名所の傍らに公共施設あり、劇場あり、遊技場あり、飲食店あり、日用品店あり…というふうに、様々な施設が混在した街である。広大なアーケード商店街には老若男女・国籍・人種においても多様な人々が街を楽しみ、賑わいをみせている。




そんな大須商店街に位置する「大須301ビル」は、商業施設やオフィス、マンションが一体化した地上12階建ての複合ビル。この度、その2階に名古屋最大の韓流ショップ「YEP!SEOUL」をオープンされた株式会社いまじん白揚の津坂さまを訪ねた。


韓流ショップ「YEP!SEOUL」 http://www.yep-seoul.jp/

株式会社いまじん白揚 様について


― 事業内容をお伺いできますか。

主に書籍、CDやDVDといった映像と音楽、TVゲームなどの複合店を経営しており、現在は愛知県と三重県、岐阜県で約28店舗を展開しております。
株式会社いまじん白揚は、もともと書店を展開していた株式会社しいがるとTVゲームや玩具の卸問屋の株式会社ヴァンクスという別々の会社でしたが、当時の双方の創業者が、とある経営者塾で知り合ったことをきっかけに今の形となりました。

― 今では同様の複合店もロードサイド店もよく見かけますが、御社は先駆けてそのような事業に着手されている印象を受けました。こういった先駆的なアイデアはどこからくるのでしょうか。

基本的に、小売業はすべて巨大化・大型化という時代の流れがあります。大型化するには当然相応の商品・商材が必要になりますし、大型化すればするほど、お客様から求められる商品・サービスが増えていきます。合併は、そのような要望に応えるためでもありました。つまり、早い段階で大型化する流れに沿った結果、このような形態になったのでしょうね。

― 人気ドラマの名場面。こちらのスペースでは人気俳優を招いたイベントや公開収録が行われます ―

― 大型化というお話に関しまして、御社のHPに「1000坪店舗構想」という、とても気になるキーワードがございましたが、具体的にどのような事業なのでしょうか。

「1000坪店舗構想」を展開して約6年になります。当時、都心にはビル型で1000坪近い規模の店舗はありましたが、郊外にあるパッケージメディアの複合店で同等の広さの店はまだありませんでした。
先ほどの大型化の流れから、それまで我々は400坪から500坪へ…というように、段階的に店舗の規模を大きくし、同時に手ごたえを感じておりました。

「1000坪店舗構想」は、今後も大型化するにともない、さらに増えるであろうお客様からの要望と、非常に激しくなるであろう競争に対応できるよう、先行して取り組み始めた事業です。

どちらかというと、我々は人がしていないことをやりたがる会社なんです(笑)。
「今までの世の中に無いもの」を作りだして、お客様に判断していただく。
必要なものであれば売上も上がるでしょうし、あまり魅力のないものであれば当然業績は上手くいかないでしょう。これからも常に新しいものにチャレンジしていきたいと感じています。


― 人気俳優と一緒に韓国語の勉強 ―


いまじん白揚様は「本屋さんらしくない本屋さん」


― 「お客様に判断していただく」とのことですが…。御社ではイベントを多く企画され、お客様とのコミュニケーションを密にとられていると感じましたが、そのねらいは?

基本的に、「本屋さんらしくない本屋さん」です。


― 「本屋さんらしくない本屋さん」、そう感じました!(笑) 今現在、御社と同様の商品・品数を扱う複合店は多いと思います。けれども、それらと何が違うのかといえばお客様と密なコミュニケーションをとられている部分で。

そうですね。 我々よりもお客様のほうが商品に詳しいケースは多いです。(笑)その商品が大好きなお客様は、我々よりも知識が豊富で、常に新しいものを探されていますからね。極論を言えば、お客様に売場を作っていただく方が良い売場が出来るかもしれません。(笑)

― ◆リーマンショックの影響は多大だったのですね。そして、今年2018年に東京再進出に至った経緯を教えていただけますか?

― 韓国に関係した書籍が並びます ―

その観点から、当社ではお客様とのコミュニケーションを大切に考え、お客様にも店作りに参加していただけるような企画を考えています。

共通して言えることですが、「本屋さん」で行われる作業は多岐にわたります。作業量が多いので、おそらく日々の業務で精一杯なスタッフがほとんどでしょう。お客様との交流を大切にしたいと考える経営者は多いのでしょうが、現実的に難しい状況です。



そこで我々は、その流れの逆を選びました。これまで以上にお客様とコミュニケーションを大切にし、その中からお客様の要望を見つけられるよう、積極的に機会を設けるようになりました。
たとえば、当社のブックカバーのデザインはお客様からの応募作品によって作られているのですが、それもコミュニケーションを大切に考えた企画の一環です。


― 毎月の入賞作品がカバーに採用されるなんて素敵な企画ですよね! 本を購入した際は、採用された作品の中から、好きなデザインが選べるそうですね。

ええ。我々のキーワードの一つに「imagination is power (想いは現実となる)」という言葉があります。ベストな状態とは、我々も含め、全ての人が「自分のなりたい姿になる」ことです。
この企画は、イラストレーターになりたかった、自分の作品を世に出したかった、そのようなお客様の夢を実現するお手伝いがしたいという想いから始まりました。ブックカバーには作者さんのお名前を入れ、少しでも想いを叶えていただけていれば嬉しいです。
応募される方には常連さんもいらっしゃいますが、可能な限り多くの方に機会を持っていただきたい ですね。

― 韓国といえばやっぱりコスメ ―

― 商品の魅力を伝えるために工夫されている事はございますか。

そうですね…。 例えば、おもちゃは動かないとどのような商品か分かりませんよね。当社ではおもちゃが箱に入ったまま販売されていた時代から、すべて箱から出して展示していました。
電池を入れて、動かして…この販売スタイルは我々の原点ですね。 今でも極力商品の良いところを分かりやすくお伝えできるよう注力しております。追求していくとキリがないのですが(笑)。


― 分かりやすく、ですね。

はい。特にゲームやCGなどは、実際に遊んでみないと面白さが分かりませんよね。
当社の店舗では試遊台をはじめ、試遊戯や試聴機も他社の店舗より多く設置しております。試遊台を置く理由は、1つは商品を分かっていただくためであり、2つめは購入したあとお客様が「失敗した」とガッカリされないよう、ご納得して買っていただきたいという目的があります。

― ガッカリさせたくない、という想いからなのですね。お客様目線でつくられた売り場ですね。

お客様目線…、そうですね。もし、自分が買いに行ったらどう思うか?そこが大切ですね。

― ケースが可愛らしいコスメ ―

― 新大久保でも人気の商品。とてもリーズナブルでした! ―

「YEP!SEOUL」について


― 韓流ショップ「YEP!SEOUL」は、これまでの書籍・ゲーム事業に新しく加わった事業ですが、どのような経緯で新事業に取り組まれることになったのでしょうか。

韓国との関係は、この「YEP!SEOUL」が始まる12年ほど前からありました。
韓国には「PC房(ピーシーバン)」という、当時の日本にはない本格的なネットカフェが1万件ほど存在しており、そちらを日本国内で展開することで進めておりました。ネットカフェ事業は大きく進展しませんでしたが、良好な関係を築いていたので、今の第二次韓流ブームに合わせたビジネスを行うに当たり、今回のショップをオープンすることになりました。

― 新大久保(東京都 新宿区)にはたくさんの韓流ショップが立ち並んでおりますが、お店の多くはコスメをメインに扱っている印象です。「YEP!SEOUL」様はアパレルにも力を入れられている点が特徴的だと感じました。

新大久保も、もともとはグッズからのスタートでしたが、芸能人の方々がテレビでコスメを紹介した影響でずいぶんとコスメショップが増えましたね。我々は新大久保にないものとして、コスメに加えて芸能関係・ビューティー・ファッションを取り扱っております。先ほどの話にあった「世の中に無いものを作り出す」という考え方ですね。ファッションまで取り入れたセレクトショップを目指したところ、このようなお店になりました。

― 「YEP!SEOUL」様はファッションも取り入れたトータルショップ ―

― なるほど。客層はやはり若い子が多いですか。

そうでもないですよ。平日は30代以上の女性が多いです。週末になると若い学生や、お母さんと娘さんが親子で来られる姿も多く見られます。

― 現在、リピートで追加物件をご提案させていただいておりますが、さらに店舗を増やしていかれるご予定でしょうか。

そうですね。同じタイプの店舗を主要都市の何ヶ所かに展開していく予定です。こちらの地区ではまだまだ需要がある分野ですので、商品を求めておられる方々にお届けしたいと考えております。

―お洒落なファッショングッズがたくさんありました ―

― なるほど。客層はやはり若い子が多いですか。


―― 今回の物件探しについてお伺いできますか。

名古屋の主要な繁華街は名古屋駅と栄駅が中心です。当初は栄で探しておりましたが、希望の物件がなかなか見つからなくて…。次の候補地として大須がありました。
大須というところは非常に面白いところです。世界中の様々な文化や、コミック・アニメのようなサブカルチャーの店も多く、様々な文化が雑多に溶け込んでいる街なんです。この雰囲気は栄には無いですね。 だから栄とは別に、このサブカルチャーが溶け込んだ大須という街に良い物件はないかと探していただき、今回の物件に巡り合いました。条件の交渉など、色々とご協力いただいた後に決めさせていただきました。

― こちらに店舗を構えたことで感じておられるメリットは何でしょうか。

物件を探す際に優先したポイントは第一に立地、その次にコストでした。大須という地域・地名は東海地区、特に名古屋にお住まいの方々には知名度の高いエリアなので「YEP!SEOUL」がどこにあるのかすぐに分かっていただけます。この点が一番のメリットですね。

― パッケージが可愛い輸入菓子 ―

― 食品の品揃えも豊富です ―

― 御社はどのような経緯でオフィスナビを知ってくださったのでしょうか。

担当の小林さんが営業で当社に見えられたことが始まりです。僕は総務から話を聞いて、「それではお願いします。」と。その時はまだ色々な業者さんに物件を探してもらっていました。

― 何社かにお声がけされていたということですが、弊社を選んでいただいた理由は何でしょうか。

ご紹介くださった物件の内容が良かったこと、あとは条件面で色々な交渉をさせていただいたのですが、その対応が非常に親切だったからです。ありがとうございました。

― ありがとうございます。 今回の物件探しの中で印象的だったエピソードはございますか?

― 取材にご協力いただいた津坂さまお洒落でとても素敵な方でした! ―

我々は、郊外店は多く出店しておりますので勝手が分かるのですが、今回のような都心型の店舗は未経験でした。相場感然り、契約条件然り、なかなかイメージしにくいことが数多くありましたが、小林さんにそちらを一つずつ教えていただきながら進めることができました。


― 今回担当させていただいた小林へ一言、お言葉をお願いいたします。

小林さんはすごく実直で、常に一生懸命にやってくれました。条件も一生懸命に交渉していただいて本当に助かりました、ありがとうございます。

― 本日はお忙しい中ありがとうございました。

お気に入り