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オフィス移転企業インタビュー オフィス移転の目的やその効果を企業経営者に徹底取材!

井上 将豪 様

アシスト・ジャパン株式会社

代表取締役 井上 将豪

  • ビジネスチャンスが5倍以上の東京へ進出。大阪オフィスとの連携により、新たな展開が可能になりました。
  • 企業URL http://www.assist-j.com/
  • 移転先 世界堂ビル

渋谷区道玄坂。大都会の中心にいながらも、清々しい緑を全身で感じられるケヤキ並木がこの街の名前の由来です。

渋谷駅から続くゆるやかな上り坂の周辺には多様な飲食店が軒を連ね、大小様々なオフィスビルが密集します。坂下には世界的に有名なスクランブル交差点や大型商業施設、娯楽施設が集まり、昼夜を問わず多くの人々が行き交います。

「若者文化の発信地」とされているこのエリアに満を持して東京進出を果たし、新たなオフィスを構えられたアシスト・ジャパン株式会社様を訪問しました。







アシスト・ジャパンの東京進出


― まずは簡単に事業内容をお伺いできますか。

人材派遣とイベントの運営代行をしております。人材派遣会社と一言にいいましても様々な種類がありますが、イベント・キャンペーンに特化しているところが当社の特徴です。具体的にはコンサート、スポーツ、花火大会や展示会などへスタッフの派遣をしております。

― 今回、東京にオフィスを構えることになった経緯をお伺いできますか。

当社は2005年に設立して、以降は大阪をメインに展開していました。創業時、私は24歳。当時は若かったこともあり、会社をまとめることに苦労しました。社員が入ってもなかなか続かなかったり、社内の気持ちが一つになっていなかったんです。そのような状況から、経営の仕方が見えてきたのが30歳のころでした。2010年あたりですね。以前より東京進出の目標はありましたし、次第に内部体制も構築されていたのですが、2011年は東日本大震災が起きたこともあってなかなかタイミングを見出せないでいました。


― アシスト・ジャパン(株) の井上社長 ―

ただ、「東京に進出しよう」という思いはありましたから、状況が整うまで「どれほどの数のイベントが開かれているのか」「マーケットチャンスはあるのか」など、定量的な分析をしていました。

その結果、少なくても東京には大阪の5倍、多く見積もって10倍のマーケットチャンスがあることが分かりました。そうして会社も安定してきた2013年の4月、渋谷にオフィスを出店することとなりました。

― マーケットチャンスが5倍から10倍。すごいですね。そちらはイベントの数が多いということでしょうか。


そうですね。分析には2つのデータを参考にしましたが、1つは開催されているイベントの数です。当社が事業展開している関東1都3県と関西2府4県で開催されているイベント数を比べると、およそ5倍から10倍です。会場の規模からしても全く違いますね。

もう1つは、競合他社が人的資産をどれくらいの比率で抱えているのか分析しました。たとえば大手広告代理店やイベント会社、もしくは当社の同業他社を参照したときに、東京にはやはり5倍から10倍のリソースを投入しています。これらのことから大阪のマーケットは東京より小規模であることが分かり、その分チャンスがあることが見えたんです。

― なるほど。東京は人が多い分、競合他社も多いでしょうね。

はい、多いんですよ(笑)。でもチャンスはあります。大阪は「昔ながらの付き合い」という関係が企業同士の間でも多く、市場の流動性が少ないように感じます。こちらはやる気と情熱があればいくらでも切り込んでいけますし、気軽に会社を立ち上げ、経営されている方が多い気がします。東京はそのようなスタイルでも会社経営が成り立つ、自由なマーケットという印象です。

― ちなみに御社のようにイベントに特化した企業は他にあるのでしょうか。

ありますが数は少ないですね。当社の特徴としてもう1つ、「若い人がやりたい仕事とは何か」を突き詰めて考え、提供している点があげられます。

同じようにイベントに特化した人材派遣会社であっても、ほとんどがクライアント目線で、クライアントの希望に沿うような運営をして、働くスタッフのことは二の次、三の次…というケースは多いかと思います。


― ご紹介からの新規登録が多いのは、既存スタッフ様の満足度が高いから ―

僕らは何よりも「現場スタッフのやりがい・満足度を上げないと、顧客満足には繋がらない」と考えます。若い人がたのしんで働ける仕事を提供することに重きを置いている点が大きな特徴です。

― 私も学生のころ派遣会社に登録しておりましたが仕事は倉庫内作業などでした。派遣アルバイトという働き方でも、仕事に思い入れや、やりがいを感じられるのは魅力的ですね。

― ご紹介で既存スタッフ様のご友人が新規登録されるケースが多いそうですね。働く方の満足度が高い指標の一つ、という印象を受けました。

そうですね、多いです。大阪は新規登録されたスタッフの3割から4割がご紹介です。東京は去年の4月にオープンして、現在約1割。まだまだこれから伸びていくでしょうね。


大阪オフィスとのナレッジマネジメントにより新たな展開が可能に。東京オフィスの売上は急増中


― 東京オフィスを構えられて、事業はどのように変化しましたか。

いて、お互いに内容を見られるようにしています。そこで成功事例をはじめとした情報を共有し、ナレッジマネジメントを効かせています。また東京の営業が全国に拠点を持っておられるような企業を訪問する際は、過去に大阪でお取引があれば、そこからシナジーを効かせて信頼を得ることが出来ます。このような展開が可能になったのは非常に大きいです。

―徹底した事前調査による東京進出で売上げは急増中―

―なるほど。大手は東京に本社を構えていらっしゃる企業が多いですしね。

現在は積極的に新卒で社員を雇用していますが、採用は大阪ですることが多いですね。東京の基盤を確実にするために、ほとんどのメンバーをこちらへ連れてきます。今年は10名採用して東京では1名、残り9名は大阪です。渋谷にオフィスがあるのに社内では関西弁が飛び交っているんですよ。おもしろいです。
東京にオフィスを持つことで他に変化したことと言えば、売上げが倍々に伸びるようになったことです。 「あとは取っていくだけ」という状態ですね。大阪は微増ですが、東京は急増。来年には大阪の売上を追い抜いていく見込みです。


若者の集まる街・渋谷で月間の新規スタッフ登録はおよそ1,000名


―オフィスを選ばれる際に重視された点は何でしょうか。

オフィスナビさんのことは知人の紹介で知りました。大阪では3回オフィスを移転していて、その3回目をオフィスナビさんにお手伝いいただいています。実はご紹介いただいた当時、担当の斉藤さんにご挨拶はしたものの、移転の予定はありませんでした。けれど、斉藤さんはご挨拶後も3ヶ月に一度くらいの頻度でご連絡をくださっていて。私は仲介業者さんでそれほどコミュニケーションを取ってくださる会社を他に知りませんでした。その後も何度かお話しする機会があり、「こんなに熱心にやっていただいているのであれば」と、現在の大阪オフィスの仲介をお願いいたしました。

―2010年に移転した心斎橋イーストスクエア―

そうして心斎橋イーストスクエアに入居したのが2010年。その後いよいよ東京オフィス設立の計画が具体的になってきたので、真っ先にオフィスナビさんに声をかけさせていただきました。他には一切お願いしませんでしたね。

不動産会社の多くは仲介が終わるとそこで関係も終わりますが、オフィスナビさんは入居した後のフォローもとても熱心にやってくださいました。これは本当に、他社にはない魅力だと思います。加えて社員さんが継続して勤められていますね。

私は不動産会社には働く方が次々に入れ替わるイメージを持っていましたが、オフィスナビさんでは同じ担当の方からずっとサポートしていただけます。やはり「担当者が変わらない」というのは強いですね。ダイレクトに顧客満足につながります。東京でもオーダーさせていただいた決め手は、この人間関係にあります。

人が集まる街として新宿や池袋などもありますが、渋谷を選ばれた理由は何でしょうか。

当社の特徴の一つに「若年層特化のスタッフ手配」があります。渋谷は若い人が集まる街なので、迷わずこのエリアを選びました。実際、登録に来られる方はとても多いですね。多いときで1日に約60名、少ないときでも40名ほど。月間ではおよそ1,000名近くの方からスタッフ登録にお越しいただいているので、渋谷を選んで間違いなかったと思います。今回の世界堂ビルは駅から徒歩3分で道元坂沿いにあり、渋谷の中でも分かりやすい立地という点も良かったです。


―東京オフィスは、日本を代表する渋谷駅から徒歩3分の好立地―

― やはり駅からの距離は重視されましたか?

そうですね。他に重視したポイントはオフィス仕様になっているかどうかでした。渋谷の物件はマンションオフィスが多かったのですが、「オフィスルームとトイレは別室」といった希望をいくつかお伝えして、かなり無理を言いましたが(笑)、なんとか見つけていただきました。

― 今後の成長に伴い移転されるとしたら、次はどのようなオフィスビルにご入居されたいですか?

当社は本社を東京オフィスにしていますが、大阪の方が新しく出来たビルということもあって綺麗なんです(笑)。来年あたりに移転する際は内装関係も条件に加えて、大阪と同様に、東京もハイグレードなビルを考えています。

決め手となったオフィスナビとの「人間関係」


― 今回の出店にあたり、一番心に残っている出来事は何でしょうか。

やはり東京に進出したことです。これまで社員達には「東京にはこれだけのビジネスチャンスがあり、会社はこれだけの規模になる」と未来を語り続けていました。この街には大いにマーケットチャンスがあるので、今後が非常にたのしみです。

―スタッフを大切にする井上社長。明るく、風通しの良い雰囲気の社内です―

東京で担当してくださった三嶋さんとも思い出深いエピソードがあります。 契約日当日 書類を書きながら気が付いたのですが、その日は偶然にも私の誕生日だったんです。契約は滞りなく終わり、三嶋さんもそのまま帰られたのですが、彼は再びバースデーケーキと花束を持ってオフィスに来てくださいました。

「こんな事までしてくれるのか」と驚きましたし、嬉しかったですね。とても心に残っています。

三嶋さんにはオフィスの他にも、私が引越しをした際の住居もご依頼させていただきました。住居契約にはオフィスとは違う内容があって、その為に休日にもご対応いただきました。申し訳ないなと思いつつ、とても助かりました。他社でしたらお断りされるような内容でも、「何とか決めよう」と熱心に探されていたことが伝わってきました。だからこそ他にお声がけすることは全くしませんでしたし、彼を指名してお願いさせていただきました。


― 担当に一言お願いいたします。

社会人になると生活のほとんどが「仕事に生きる時間」になります。その過ごし方を能動的にするか受動的にするかで、結果は大きく変わってくると思います。もちろん仕事をしていれば色々な事が起こりますが、重要なのはそれらも含めて「いかに前向きに取り組むか」ではないでしょうか。

―オフィスナビ代表の金本(左)と井上社長(右)―

能力の差というのは、結局のところ意識の差だと思います。意識を高く持っていればそれが能力に現れ、また、前向きに仕事をしていれば自然に能力は上がります。結果、会社や社会から評価されて、充実した人生を送れるのだと思います。

三嶋さんは28歳ですよね。まだまだこれからの頑張り次第です。私は33歳ですが、今の状態があるのは若いときの努力が現れているだけです。この先チャンスを掴むためには、やはり今、頑張るしかないですね。

20代は30代を決める期間であり、30代が決まれば40代、50代の姿は必然的に決まってくると思います。20代で頑張るから30代でチャンスが回ってくるんです。まずはチャンスが来ないと活躍できませんから。


「今をいかに生きるか」。非常に大事なことです。三嶋さんには残り2年、猛烈に頑張ってもらって、30代以降は今以上に良い人生を送って欲しいです。

― 本日はお忙しい中、ありがとうございました!




■ アシスト・ジャパン株式会社
┃ 本社:東京都渋谷区道玄坂2-10-10 世界堂ビル7F
┃ 大阪本社:大阪府大阪市中央区南船場2-12-5 心斎橋イーストスクエア8F
┃ 渋谷セミナールーム:東京都渋谷区渋谷3-13-11 渋谷TKビル9F
┃ 会社サイト: http://www.assist-j.com/

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